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異世界禁酒生活  作者: 田中 太郎
第三章
80/223

80. 試行錯誤

 つまみと言えば、枝豆!

 枝豆のような植物はすぐに見つかったのでこいつは塩茹でにする。そしてチャーシューだ。

 まず、しょうがを薄切りにする。にんにくは縦半分に切り、芯を取り除く。豚肉は魔力操作で魔力を操り全体をきつく縛る。鍋に油を入れて中火で熱し、豚肉を入れて全体にこんがりと焼き色がつくまで転がしながら焼く。焼き色が付いたら水、砂糖、酒、ねぎ、しょうが、にんにく、を加えて中火で煮立たせる。蓋をし、弱火で三十分ほど煮る。豚肉を裏返して再びふたをし、弱火で二十分煮る。最後に蓋をしたまま粗熱をとって切り分ければ完成だ。

 枝豆、チャーシューとキンキンに冷えたビールを並べて席に着く。


「いただきます」


 まず、ビールを流し込む。最初は枝豆をつまみながら酒を飲んでいく。枝豆は前世と同じ様に作ることが出来た。塩が効いていてとても美味しい。

 そして、待望のチャーシューを一口。


「う~ん」


 この世界に醤油は無かったので、入れなかった為か、少し味が薄い気がする。今日はとりあえず、塩コショウをして食べる。後日、双子にも食べてもらったが、俺とは違い上々の反応だった。パトリシアも美味しそうに食べていた。別にまずい訳ではないのだが、前世のと比べてしまうと要改良だ。

 そんなこんなで試行錯誤していくうちに結局つまみは、枝豆と塩焼きした豚バラ肉に落ち着いた。偶に双子にも食べさせるが、味が濃くてあまり好きではないらしい。


 やはり、俺好みの料理を作るには異世界あるあるの醤油作成か。しかし俺は醤油の作り方なんて知らない。大豆から作られるのは知っているが、どうすれば出来るのかは知らない。


(放置すればいいのか……キャリーに会ったら聞いてみるか)


 恐らく同じ異世界人のキャロリンなら何か知っているかもしれない。それまでは塩で焼いたものをつまみにするしか無さそうだ。


(前世ではあまりしなかったが、料理は楽しいな)


 思った通りの味になった時の達成感や上手く作れた時に嬉しくなる。こっちの世界に来てから良い趣味が出来た。


 そんな、仕事と育児と趣味の両立する日々を淡々と過ごしていると、無表情だと思っていたパトリシアの表情にも差がある事が分かってきた。双子と遊んだ後は疲れた表情、食事の時は嬉しそうな表情等々。特に薄い味付けの料理はお気に入りらしく、好みも段々分かって来たので、俺と双子とパトリシアで少しずつ味付けを変えたりもしていた。四人とも味付けの好みが違って面白い。少し大変だが、それも楽しめるくらい料理は上達していた。


(たくさん働いた今日も酒が美味い)

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