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異世界禁酒生活  作者: 田中 太郎
第三章
65/223

65. 突撃

 俺は、アリアネルと一緒に王都のダンジョンに来ていた。俺が魔界に飛ばされたダンジョンだ。ちまちま正規の方法でダニーの小屋に向かう時間は無い。


 アリアネルの情報通りダンジョンは魔物であふれていた。下手したらダンジョン外に溢れるんじゃないかと思う程の多さだった。さっそく俺を先頭にして、ダンジョンを潜っていく。


「ルーク!右!」

「分かってる!」


 アリアネルが後ろから注意を促す。俺も右から来ている魔物に気が付いていたので難なく対応が出来た。


「らしくないよルーク」

「ごめん、焦ってるんだと思う」


 早く行かなくてはと気持ちが焦っている。自分だけならともかくアリアネルが居るので、気を付けないと怪我人が出る。深呼吸をして気持ちを落ち着かせる。


「……落ち着いた」


 その後は二人でダンジョンを順調に進んでいく。魔物は想像よりも多い。危険度的には大した事ない魔物であるが、数に苦戦していた。時間が掛かってしまうが、慎重に対処していくしかない。


 アリアネルとは久しぶりの連携だが、安心して後ろを任せる事が出来ていた。


「アリィは強くなったな」

「ルーク程じゃないよ」


 俺は本気で言ったが、アリアネルは冗談で返してきた。アリアネルは本当に余裕そうだ。頼りになるが、開いてしまった差に少し悔しい気持ちになる。毎日怠惰に淡々と過ごしていた日々を反省していると最下層に着いた。



 前回転移した時から考えていた。転移の条件ではなく、転移の対象についてだ。転移の条件は一度満たせば再度満たす必要は無いとダニーが教えてくれた。

 そこで問題になってくるのは転移の対象だ。俺だけが転移されるのではなく、装備も一緒に転移していた。裸ではなく、装備も一緒に転移する事が出来ていた。そこで俺はダニーに、触れているものなら何でも一緒に転移出来るのではないかと聞いた事がある。答えは「恐らく出来る」との事だった。


 俺はアリアネルに手を差し出す。


「アリィ、手を繋いでくれ、あと絶対に大声を出さないでくれ」


 アリアネルは頬を赤らめながら俺の手を握ってくる。俺はその手を握り返して最下層へと進んでいく。

 一瞬気持ち悪い感覚が体内を巡る。そこであたりを見回すと前回と同様の場所に転移していた。もちろんアリアネルも一緒だ。成功した事に安堵しているとアリアネルが口を開く。


「ルーク、ここは?」

「魔界だ、この屋敷からさっさと出よう」


 前回のように襲われては面倒くさいのでここから出ようと提案する。アリアネルは俺の言葉に頷くと、俺の後を付いてくる。前回と内部構造は変わっていなかったので無事外に出ることが出来た。ただ不思議と人の気配が全くしなかった。

 俺はそのままダニーと出会った森の中へと向かう。


(ダニーとも酒を飲み交わしたいな)

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