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異世界禁酒生活  作者: 田中 太郎
第三章
59/223

59. 計画

 将来の為の計画を立てようと思う。酒を飲みながら毎日遊んで暮らしていけるだけ稼ぐのが目標だ。

 このまま冒険者をやっていれば、三十歳手前で一般的な生涯年収は稼げるだろう。問題は双子だ。この子達には申し訳ないが、早く親離れをして独り立ちして欲しいと思っている。


 二人の正確な年齢は分からないが、体の大きさからしておそらく一歳半ぐらいだろうと、拾った時に乳母の人が言っていた。そして独り立ちの為の教育でこの年から剣術や勉強などは無理だろう。しかし俺はやらなくてはならない。


「よし、今日から鍛錬を開始するぞ!」

「「?」」


 二人が首を傾げる。鍛錬の意味が理解が出来ないのだろう。百聞は一見に如かずだ。俺は二人が遊んでいたぬいぐるみ、リリとリアを手に取る。ぬいぐるみを魔力で包み込み手足を動かす。


「わ~、リリ!あんよ」

「リア!あんよ!」


 ぬいぐるみを操作して、二人と手をつないで歩いたりさせる。


「「ちょうだい!」」


 二人にぬいぐるみを渡す。俺がやっていたように動かそうとし始めるがうまく出来ずに泣き出す。


「ぱぱ~」

「貸してごらん。ほら!」


 また動かしてやると二人は笑顔になる。こうしてこんな事が出来るということを示していく。いずれは自分たちでも動かせるように魔力操作をマスターさせるつもりだ。今はまだ何も理解できないだろうからゆくゆく出来る事を見せていく事で、興味を持たせようとしている。やる気のありなしで習得しやすさが変わるので、自分達からやり方を教えてと強請ってくれば成功だ。

 魔力操作が出来れば、この世界での大抵の事に応用が出来る。それは今までの自分の実験で証明が出来ている。


 二人に俺ほど強くなってもらおうとは考えていないが、護身術みたいに自分の身は自分で守れるようになってくれれば、俺の親としての役割は終わりだろう。その後は二人の意志で自由に暮らしていけばいいと思う。


 十歳ぐらいまでいろいろな事を教え込み、学校に通わせてやれば自分の意志で将来を選べるようになるだろうと考えていたところで新たな出費に気が付く。


(学費か…)


 貴族ではなく平民が通う学校でもそこそこのお金が必要になる。


(まあ、それは俺の稼ぎでもなんとかなるか)


 正直俺はとても強いので、他の冒険者よりもいろいろな依頼をこなすことが出来る。その為、一般的な冒険者よりは収入が多い。贅沢をしなければ、二人に不自由を感じさせる事無く育てることは出来るだろう。まずは二人の将来が第一だ。その次に俺の欲望と将来を思い描いていく。


(すべての収入を酒に使えるようになるのはいつだ…)

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