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異世界禁酒生活  作者: 田中 太郎
第二章
43/223

43. 探索

 先程の少女が戻ってきても厄介なので、部屋を出る事にする。

 通路にも人の気配はない。周りを警戒しながら慎重に進む。


(まじでここはどこだ)


 全く見覚えがない。ダンジョン内にもこのような場所は無かったはずだ。考えられる事は一つだけある。


(どこかに転移させられたか)


 転移魔法はほぼ不可能に近いと言われているが、ここはダンジョン内だ。いろいろと法則が違うのかもしれない。

 かなり進んだところで外に繋がる扉を見つけるが前方に気配を感じる、何かいるみたいだ。ゆっくりと近づく。二人いるようだ。外見は人型だが、人間ではなさそうだ。見たことのない見た目だ。


「證?□縺ェ?」

「縺。繧?s縺ィ莉穂コ九@繧阪h」


 何か喋っているみたいだが、分からない。俺の知らない言語なのだろう。


(さっきの可愛い少女の言葉は分かったんだけどな)


 言語を話せるなら、迷子であることを伝えれば、帰り道を案内してくれるかもしれない。例え攻撃されたとしても、今は何も情報がないので、情報を仕入れる事が優先だろう。


「あの~道に迷っちゃったんですけど、ここどこか分かります?」

「隱ー縺??∵園螻槭→蜷榊燕繧定ィ?縺茨シ」

「縺薙?蝨ー蝓溘?遶九■蜈・繧顔ヲ∵ュ「縺??∬ソ皮ュ疲ャ。隨ャ縺ァ縺ッ諡俶據縺輔○縺ヲ繧ゅi縺」


 やはり言葉が通じない。そもそもあまり友好的ではなさそうな口調だ。武器をこちらに向けてくるので仕方なくこちらも武器を構える。

 向こうが切り掛かって来たのでそれを躱し、相手の首を落とす。もう一人が驚愕している。


「こちらに戦う意思は無い。武器を降ろせば攻撃しない」


 言葉が通じているのか分からない。戦う意思はないと伝えているが殺気をこちらに向けてくるので、分かり合えそうにない。先程の敵のように同じく切り掛かって来たのでそれを受け流し、一人目と同じように首を落とす。

 申し訳ない気持ちになりながら何か情報がないかと彼らの持ち物を確認する。特に目ぼしいものは持っていないようだ。


(ここは本当になんなんだ?)


 考えを巡らせているとふと気配と殺気を感じる。後方から剣で攻撃されているようだ。咄嗟にハルバードの斧部分を切り離し、敵の剣に合わせる。火花が飛び散る。結構力が強いのか押し返せない。


「私が装備を揃えている間に相当暴れたみたいだな」


 先程の可愛い少女が可愛い声で喋る。俺は咄嗟に否定する。


「いや、違うんだ。言葉が通じずに切り掛かられたんだ」

「…なるほど」


 少女は剣を振り抜く。俺は弾かれたが、冷静に受け身を取り素早く起き上がる。そのまま少女の出方を見る。何かを考えているようだ。悩んでいる姿も可愛い。


(可愛い女の子を肴に酒を飲むのも良いんだよな)

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