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異世界禁酒生活  作者: 田中 太郎
第二章
41/223

41. 装備品

 結局アリアネルが言う指輪を見れる人は居なかった。アリアネル曰く綺麗な装飾の指輪らしいので売らずに身に着けると言っていた。


 その他の素材はかなり高価で売れ思わずにやける。

 俺達はその後も同じダンジョンを攻略し続けた。途中アリアネルは飽きたのか、友達と遊びに行ってしまったので後半は一人で攻略し続けた。夏季休暇の最後の方は一日で踏破出来るぐらいになっていた。


 ギルドで素材の換金をし、目標額に達成している事を確認する。その足でそのまま武器屋に向かう。勢いよく扉を開けて武器屋の親父に尋ねる。


「金の準備は出来た。設計はどんな感じだ?」

「…お前か…やはり、強度がネックだ」

「それは問題ない。こんな感じで頼む」


 俺も金集めだけをしていた訳ではない。俺なりに考えた案を書いた紙を渡す。


「これで大丈夫だ。ここの糸の強度は最高の物してくれ」

「……分かった。となると追加でこのくらい金が必要になるが大丈夫か?」


 しばらく考えていた後、実現できると判断されたようだ。何やら計算をし始めて金額を提示さた。一瞬返事に困る。


(まだ、掛かるのか)


「受け取りの時に持ってくる。前回言われていた分はこれだ」


 今日持ってきた金を渡す。武器屋の親父が金を数え始める。


「確かに、完成は一月後だ」


 お金を用意するのに一月の猶予がある事にほっとする。


「分かった。あと、女性へのプレゼントでおすすめはあるか?」

「…プレゼントか。これらはどうだ」


 魔石の付いたブレスレッドを複数勧めてくる。魔石はダンジョンから採掘される特殊な石である。この魔石には下級魔法を込められるらしい。魔法の発生する場所を魔石にすると魔石に魔法が吸収され、再び魔力を込めることで吸収された魔法が放てるアイテムだ。

 魔法を込める時と放出する時で、普通より魔力が倍必要になるが無詠唱で魔法を打てるのが魅力だ。


「じゃあ…これで」


 複数提示された中からアリアネルの普段の服装に似合いそうな大人しめのデザインのものを選ぶ。お金を払い、店を出る。


(金がなくなった)


 また、ダンジョンに入り浸る日々を想像しながら帰路に就く。寮の食堂に向かうと、ちょうどアリアネルがいた。


「アリィ、これ。ちょっと早いけどプレゼントだ」

「わあ!…かわいい!ありがとう!」


 満面の笑みで礼を言われる。こういう無邪気に喜んでいる姿はとても可愛い。


「それ魔法が込められるらしいからサンダーボールを込めといた。」

「…この可愛さに似合わない強力さだね。まあ、そんなところがルークらしい」


 そんな話をしながら俺は一緒に食事を取る。

 食事が終わり、アリアネルと別れた後、新しい武器が出来るのを楽しみにしながら日課の鍛錬をして、眠りにつく。


(金が貯まって、自由に酒が飲めるようになるのはいつだろう)

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