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異世界禁酒生活  作者: 田中 太郎
第二章
40/223

40. 指輪

 初めてのダンジョン攻略から数日後、俺達は受付嬢とキャロリンが勧めてくれたダンジョンに到着していた。

 階層は全部で七階層と少なめだが、強力な魔物の個体が多い。と言っても俺とアリアネルならば余裕だ。さっそく中に入って行く。


「前と同じ感じか」


 生活魔法のライトで指先を照らしながら進む。一階層目に出れば明かりは要らなくなった。これも前回と同じだ。だが魔物の強さと数は違った。オークの群れが行き先を塞ぐように居た。


「オークの群れか。どちらが多く倒せるか競争しようぜ!」

「いいよ!私が勝つ!」


 二人で勢いよく飛び出したが、結果はアリアネルの完勝。小回りの利きにくいハルバードは不利だった。


「相変わらずアリアネルは強いな」

「ありがと~」


 換金できそうな素材だけ採取して先に進む。他の素材は地図に印を付けて、帰りに余裕があれば採取して帰るつもりだ。そんなこんなで楽しくダンジョン攻略を進める。

 俺もアリアネルも少し鍛え過ぎじゃないかと思うくらい強くなっていた。それを王都に来てから実感している。この程度のダンジョンなら難なくこなせるのが良い証拠だ。低難易度のダンジョンでこれだから、おそらく中難易度のダンジョンも準備さえ怠らなければ余裕で攻略できるだろう。


 今回も順調にダンジョンを攻略していき、ついに最下層まで来ていた。


「ボスはゴブリンジェネラルか。俺が囮になる。後は頼んだ」


 俺はそう言い残し魔物に突っ込む。前回は相手の不意打ちの為、力で押し負けてしまっていたが、今回はちゃんと相手の攻撃を弾けている。

 連撃で相手に周りを意識する余裕を無くさせている間に、アリアネルが魔物の背後に回り首を落としてくれた。


「アリィとの連携は楽過ぎて、これに慣れたら他の奴と合わせる時に苦労しそうだ」

「ルークが一人での戦闘に慣れ過ぎているだけだと思うよ。まったく、こっちの苦労も考えてほしいよ」


 ボスを倒した後、そんな会話をしながら解体して買取可能な素材を採取する。周りには高値で売れる鉱石がたくさんあって思わずにやける。一人ニヤニヤしているとアリアネルが壁に近づいていく。


「どうしたんだ?」

「こっちに何かある」


 そう言うと手を壁の中に突っ込んだ。本来ダンジョンの壁は壊せないので不思議に思っていると突っ込んでいた手をこちらに向けてくる。


「ほら、これ」

「ん?何にも見えないけど?」


 手の平をこちらに向けているが何も見えない。不思議に思っているとアリアネルが続ける。


「この指輪だよ?ルークには見えない?」

「きれいなお手手しか見えない」

「またそうやってふざける…」


 頬を膨らませながら文句を言っているが、見えないものは見えない。結局地上に戻って鑑定してもらう事になった。


(酔っぱらって幻覚でも見てんのか?)

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