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異世界禁酒生活  作者: 田中 太郎
第二章
38/223

38. ダンジョン

 ダンジョンは摩訶不思議な場所だ。ダンジョンの中と外でいろいろと違い過ぎる為だ。


 まず、ダンジョン外で魔物は生殖行為で繁殖するが、ダンジョン内はどこからか湧いてくる。ダンジョン内で魔物が生まれる瞬間を見る事が出来ない。生殖行為をしない訳ではないが、殲滅してもまたどこからかやってくるので気味悪がられている。また階層ボスという強力な魔物が、必ず次の階層に繋がる道に居る事も謎となっている。

 次に広さだ、ダンジョンによって上に進むものや下に進むものがあるが、どう考えても外形から推測される中身と違う。別空間、魔界ではないか等と言う学者がいるくらいだ。

 最後に素材だ。ダンジョン内では鉱物、薬草等の素材が採れる。壁や床、天井は壊すことが出来ないのに素材は採取が可能で、何なら壊す事も出来る。それにいつの間にかそれらが復活している。

 しかも、ダンジョンは突然現れる。現れる瞬間を見た者は居ない。これだけ不思議な事だらけでも、ダンジョンはものすごい経済効果をもたらす為、魔物がダンジョンの外に出てこない限りは歓迎されている。


 そんなダンジョンに俺とアリアネルは挑む。


「なんか緊張するね!」

「ああ」


 装備の確認をしながらアリアネルが話しかけてくる。初めてのダンジョンにテンションが上がっている。

 まず、俺たちが行くのは地下十階層の低難易度のダンジョンだ。この世界でのダンジョン攻略とは奥まで行って戻ってくるだけである。帰還のスクロールや魔法陣はない。その道中で罠を躱したり、素材を採取したり、魔物の討伐をしたりする。前世でいうところのゲームみたいな感じだ。この世界でのダンジョンに潜る理由は素材採取や力試しとなっている。物好き以外はあまり潜らない。


「じゃあ、行くか」

「うん」


 俺たちはダンジョンに入る。指先に生活魔法のライトの明かりを灯して進む。

 しばらく歩いていると、段々と向かう先が明るくなってきた。そして辿り着いた地下一階層目、そこは広い草原だった。しかも明るい。


「…広い」

「広いし明るいね」

「進むか…」

「…うん」


 一階層目は四本足の魔物が多いらしい。遠くに草を食べている魔物が見える。俺たちは体力温存の為、魔物を回避しながら出来るだけ交戦しないように進んでいく。

 偶に戦闘になったとしても、低難易度のダンジョンということもあって、俺とアリアネルなら問題なく倒せた。階層ボスもワイルドボアの上位種のような魔物だった。名前は分からなかったが難なく討伐出来た。


 その後、一気に三階層にまで進んだ。採取したい素材の場所を、事前に購入した地図に印を付けながら進む。荷物になる為、帰りに採取しながら帰る予定だ。


「油断している訳ではないが、なんだか拍子抜けだな」

「ね~」


 これならブルスジル領の近くの森の魔物の方がよっぽど強い。目的は金稼ぎだが、いろいろな魔物と戦闘の練習もしたいと思っていたので、テンションが下がっていく。下層のモンスターに期待するしかない。


(テンション上げる為に酒が飲みたい)

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