33. 魔物討伐
中間試験が終わった今、次のイベントは魔物討伐の遠征だ。
森へ向かい魔物を討伐する。一泊二日の行事だ。討伐数、討伐難易度によって評価に加算されるらしく、減点はされない。この時期に増え始める魔物の数を減らす目的もあるが、クラスの交流を深めるのが主な目的らしいので、気楽に参加できそうだ。
「今日はパーティーメンバーを発表する」
成績、得意不得意によってパーティーメンバーは教師側で決められていた。基本は四人、人にっよては五人に分けられていた。俺のパーティーはキャロリンと男子一人、女子一人の四人グループだ。
「キャロリン・ボルドリーよ。よろしくね」
「アンソニー・アンドリュースです。よろしくお願いします」
「ルーク・ブルスジルだ。よろしく」
「…ソフィー・スミスです。…よろしくお願いします」
キャロリンは先日の勉強会で知っているが、他二人は初めて話す。
アンソニーは男爵家の次男、獲物は剣。ソフィーは神殿長の娘で、回復魔法が得意だそうだ。即席にしては連携が取れそうな、良いメンバー構成だ。
「フォーメーションは……ルーク!どうすればいい?」
キャロリンに聞かれる。
「前衛がアンソニー、俺がその補佐。キャリーは遠距離で魔法攻撃で、ソフィーが回復役。って感じでどうだ?」
「流石!ルーク!」
「僕はそれで構わないよ」
「…私もそれでいいです…」
こうして魔物討伐の話し合いは早々に終わった。
そして討伐遠征日当日。
俺たちは王都の隣の領の森へ向かう。
「何読んでるの?」
キャロリンに話しかけられる。
「目的地に生息している魔物の情報を見てる」
「まじめだね~。でどんなのがいるの?」
「ゴブリンにオーク、ワイルドボアあたりだな。上位種は滅多にいないらしい」
比較的安全と言われる地域にしか行かないし、冒険者の護衛も付くので安全面は心配ないが、一応調べておく。
午前中いっぱいかけて目的地に着くと、既に冒険者の人達がいた。
「ルーク…様は学園の生徒だったんですね」
そこに居たのは、以前パーティーに誘ってくれたアレックスとアランだった。
「ルークで大丈夫だ。二日間よろしく頼む」
「ルーク、知り合い?」
「ああ、ちょっとな」
「俺たちは見守ってるだけだから、あとは好きにやってくれて構わない」
アレックスに言われる。
誰も口開かないので、俺がしゃべる。
「今日は、主に森の探索と連携の確認をする。単体の魔物だけと戦闘し、あとは極力避ける。本格的な討伐は明日から、でどうだ?」
みんな頷いている。異論はなさそうだ。
作戦会議も終わり、アンソニーを先頭に俺たちは森に入って行く。
(終わったら酒飲みたいな)




