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異世界禁酒生活  作者: 田中 太郎
第二章
28/223

28. 学園生活

 結論から言うと、俺は学園生活でぼっちを極めていた。


 初日からずっとアリアネルと一緒に居たら話しかけ辛かったのか、誰にも話しかけられず、今に至る。

 前世から陰キャだった俺が、早々変われるはずがなかった。昼休み、机に突っ伏して寝た振りをしながら同級生たちとどう接しようか考えていると、肩を叩かれ顔を上げる。


「さっきのここ分からなかったんだけど教えてくれない?」

「………」

「どうしたの?」

「…いや、かわいいなと思って」

「そうやってまたからかって…」


 アリアネルが気を使って話しかけてくれる。というか、アリアネルや兄姉以外話しかけてくれない。


(あれ、友達ってどうやって作るんだっけ?)


 そんなこんなで入学してから一月が経とうとしていた。今のところ講義はすべて基礎なので面白味はない。寝ないように気を付けているぐらいだ。


 そして放課後、俺は冒険者ギルドへ向かう。する事がなく、友達もいないので冒険者登録をしてランク上げに勤しんでいた。最低のFランクからEランクになり、最近では魔物の討伐もこなしていた。


(今日はワイルドボアを狩るか)


 イノシシ系の魔物の討伐依頼を手に取り、受付嬢に渡す。


「これをお願いします」

「ギルドカードの提示をお願いします」


 慣れた手つきで手続きを済ませる。


「ワイルドボアは西の森での目撃例が最近増えています」


 受付嬢から情報を仕入れ、目的の森へ向かう。周囲を警戒しながら奥へ進む。目撃例が増えているとあって、すぐに目標を発見する。草を食べている一匹のワイルドボアに狙いを定める。

 最近では剣を使わず、ハルバードで狩りをしている。周囲の障害物に当たらないように振り回すのは難しいが、何故かこの武器の方が手に馴染む。


 いつも通り武器に魔力を纏わせ、威力を付けた一振りをワイルドボアに浴びせる。


(これで依頼完了と)


 血抜きや解体を行い、街へ戻る。日は沈んでしまったので、ギルドへ着くと酒盛りをしている冒険者達で騒がしくなっている。


「依頼完了してきました」

「確認します」


 討伐成功報酬の受け取りと素材の買取をしてもう。


「相変わらず丁寧な解体ですね」

「幼いころからやっていて慣れているだけですよ」


 今日会話したのは、アリアネルとこの受付嬢だけだ。領地にいた時よりもさらに無口になっている気がする。


 寮の部屋に帰ってきても、一人だ。気を紛らわせるため、魔力操作、サンダーアローの生成を無詠唱で行い消す作業を行う。腕立て、腹筋、背筋、スクワットをしてから大浴場へ向かう。夜も遅いせいで誰もいない。


「ふー」


 この世界にはなぜか風呂がある。そして毎日入る人も珍しくない。俺はもちろん毎日入っている。

 最近はこんな毎日をただ淡々と過ごしている。


(風呂上がりの一杯が飲みたい)

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