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異世界禁酒生活  作者: 田中 太郎
第一章
15/223

15. 入学式

 翌日、朝食を食べた後にみんなで学園へ向かう。

 学園の門の前で兄と別れ、自分達は直接会場へ向かう。


(相変わらず全ての建物がでかいな)


 自分が小さいからかすべてが大きく感じる。

 受付を済ませ中に入る。

 俺にとっては衝撃の事実だったが、なんと席は二つだけらしい。俺は母の膝の上に座らされる。かなり恥ずかしい。が、周りを見ると俺と同じように膝の上で抱えられた子供がたくさんいる。どうやらこのスタイルは普通らしい。変な所だけ貴族らしくないなと思いながら静かに始まるのを待っている。

 しばらくたった後、新入生が入場してくる。全員緊張した顔をしている。


(こういう式、懐かしいな)


 式自体は前世であったものと同じような感じだ。退屈な式は眠気を誘う。

 昨日の神殿長が挨拶をしている所までは起きていたが、気が付いたら眠ってしまっていたらしい。式が終わった後に母に起こされた。


 最後に兄に会いに行く為に校門へ向かう。今まで毎日会っていたのに、これからしばらく会えないのは少し寂しいと柄にもなくそんな感情になっていることに驚きを感じた。

 校門前に向かうと兄が既に居た。今生の別れではないので長期休暇には会える。その為、涙の別れとまではならず、俺はがんばれとエールを送るだけの挨拶になった。少し素っ気無かったかなと反省しする。


 兄と別れた後は王都内を観光した。まだ正午を少し過ぎた時間帯ということもあり食べ歩きをすることになった。前日に食べた露店ではなく、違う露店でいろいろなものを食べ歩いた。

 中でも一番おいしかったのは、定番の肉の串焼き。塩が効いていておいしかった。


(やはり食べ物はしょっぱければしょっぱいほどうまいな)


 途中迷子になってしまったりしたが、そんな恥ずかしい話は置いといて、その後は宿に帰って来た。晩御飯を食べながらみんなで話す。


「明日も王都で観光したいな~」

「ね~」


(もう終わりか、楽しい時間はあっという間だな)


 その日も歩き疲れたのか、風呂に入った後にはすぐに眠ってしまった。


 翌日、行きと同じように魔導車で帰る。

 行きは寝てしまったが、帰りは起きていて、外の景色を眺めている。


(こういうのは眺めてるだけで楽しいんだよな)


 都会の光景から徐々に田舎の光景へと変わっていくのを眺める。来年は姉が学園に入学するため、また来れるだろう。


(その時はもっとあの串焼きを食べたいな)


 串焼きを頬張っているところを肩をたたかれる。目を開けると母がこちらを見ていた。また眠ってしまったらしい。串焼きをお腹一杯食べる夢を見ていたらしい。魔導列車の揺れは小さくてどうにも心地良い。


 そこから行きとは違い、歩きで一時間かけ家に帰る。久々の我が家を見てほっとする。

 その日は魔導車内でたくさん寝たはずなのに歩き疲れたせいか、すぐに眠りにつくことが出来そうだった。日課の魔力操作をしていると、ふと、魔力の中に黒い点があることに気が付く。魔力操作でそれを体外へ放出すると霧散して消えていった。


(なんだあれは)


 消えてしまったのでわからないが、害はなさそうなので放っておくことにする。


(串焼き…焼肉と言えばビールかな、いや、マッコリとかもいいな)

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