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異世界禁酒生活  作者: 田中 太郎
第四章
135/223

135. 大群

 俺は挨拶代わりに魔法を発動させる。目に見える敵を一掃したつもりだったが、全然数が減っていないように見える。俺の攻撃に気が付いて、敵が突っ込んできたので、俺は魔物の死体に重なるように突っ込んできた敵を倒す。そうする事で死体の山を作っていく。魔物達は死体の山に進路を阻害されて思うように進軍出来ていない。


(時間稼ぎは得意なんだよな)


 俺の主な目的は時間を稼いで味方が動きやすい様にする事だ。俺は上手く死体の山を越えてきた魔物を討伐する。その間に死体を越えようとする魔物を雷の矢で討伐していく。その死体が新たな山となり、更なる時間稼ぎとなる。


(皆は上手くやっているかな)


 そんな時間稼ぎをしていると、魔物の一部が逃げ出し始めた。操っていた魔族がやられたのだろう。統率が取れなくなっている。奇襲は成功したようだ。


(でも、何体の魔族が居るんだろうか)


 俺は後方へ逃げて行ったり、後方へ向かう魔物も倒して死体の山を後方にも作っていく。これで皆の元に増援が行く事は無いだろう。


(しかし強敵が居ないと暇だな)


 そんな不謹慎な事を考えていると、更に半分の魔物の統率が取れなくなる。そこで、かなり減った統率の取れた魔物を殲滅するように行動を開始する。と言っても俺も死体の山に囲まれた中に入って暴れるだけだが。

 デコイも起動させてハルバードを片手に魔物を屠っていく。何体倒したか分からないが、魔物から魔力を奪って居たので大体の数は把握出来ている。

 魔力の備蓄が過去最高になったところで魔物は居なくなった。血の匂いと死体の匂いで鼻がいかれそうな状態に顔を歪めながら皆の援護に向かう。


「調子はどうだ?」

「あーごめん、今終わったところ。ルークの出番はないよ」


 本拠地に乗り込んだ時には血まみれの皆が笑顔で迎えてくれた。戦闘も終わっていたらしく、五体の魔族がその場に横たわっていた。


「それで自称四天王は居たか?」

「こ、この個体とこの個体が、そんな事を、言っていました」


 俺の質問にソフィーが答えてくれる。これで四天王も三体目か、あと一体は魔王城に潜んでいるか、或いは今俺達を監視している奴か。考え事をしているとアリアネルが話しかけてくる。


「食糧庫にお酒あったよ、ルーク」

「おお!ありがとうアリィ!」


 今日も宴を開けそうな量の食材が集まった。二日連続なのは気が抜けてしまうんじゃないかと思うが、それは皆の気が抜けてしまった時に考えれば良いかと酒を瓶のまま飲む。


(やっぱ、運動後の酒は良いよな)

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