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異世界禁酒生活  作者: 田中 太郎
第四章
134/223

134. 禁酒の効果

 人間の体内に取り込まれたアルコールは胃から20%、小腸から80%が吸収され、その大部分が肝臓で処理される。あやふやな記憶だが、前世で酒を飲み過ぎた時に調べた知識だ。

 肝臓内では、どうにかして分解され、悪酔いや頭痛、動悸の原因ともなる毒になるらしい。さらに、肝臓内で分解され、分解させた物が血液により全身へめぐり、水と二酸化炭素に分解され、汗や尿、呼気中に含まれて外へ排出される。

 まあ、何が言いたいかと言うと酒は体に毒だ。分解にも体に負荷がかかる。そんな状態では全力を出せない。かと言って酒を飲むのを辞めれば、すぐに体調が良くなるわけでは無い。

 異変に気が付いたのは禁酒二日目の自称四天王と戦った時の事だ。


(いつもよりも体が軽い。…敵の動きも良く見える。それに頭も冴えている)


 禁酒の効果と言えば禁酒後の酒が美味くなるという事だけだと思っていたが、戦闘力にも影響するらしい。禁酒一日目には対して効果が無かった事は、以前確認していた。しかし欲に負けて毎日飲んでいた為、禁酒二日目の効果については確認した事が無かった。


(……前世では酒を飲まなくなると体調が悪くなっていたが、この世界では禁酒すると強くなるのか…でも酒飲みたい)


 治癒魔法なんかがある世界だ。アルコールによる人体への影響が異なるのかもしれない。敵陣で食糧庫を漁りながらそんな事を思っていると魔物を全滅させたのか、アリアネルがやって来た。


「…居た!ルーク何やってるの?」

「食料の補給と戦利品の確認だ」

「私もやる」


 敵陣に魔族は一人しか居なかったが、魔物の餌だろう。肉や魚が大量にあった。


「今日は宴だな」


 食料を拝借してその日は暴飲暴食を皆でした。こんな事が無いと毎日戦闘なんてやってられない。皆にも良い息抜きになっただろう。次の日は皆も朝から元気になっていて笑顔も多くなった気がする。


「さて、現状の確認だ」

「…今は、このあたりですよね」

「ああ、そしてご丁寧な事に敵はこっちの草原で俺達を待ち構えてくれているみたいだ」

「それをぶっ潰すんだな?」


 イアンが元気よく両手で膝を叩く。


「そうしたいんだが、戦力がな…」


 攻めるには戦力が足りない。こちらは五人しかいない。相手は数千、下手したら万は居るかもしれない。やはりここは定石通りまず頭を潰すのが良さそうだ。問題はどうやって時間を稼ぐかだ。


「今回は俺が時間を稼ぐ、その間に頭を頼む」

「は~い」

「分かった」

「今回は魔族相手か」

「は、はい」


 俺は対多数の敵の方が得意だ。それに尋常じゃない数の敵。魔族はかなりの強敵、または複数いるだろう。また自称四天王みたいな敵が多数いた場合、俺よりも皆の方が上手く立ち回れるだろう。


(酒飲んだ方がやる気は湧いてくるんだよな)

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