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異世界禁酒生活  作者: 田中 太郎
第四章
127/223

127. 暗殺者②

 ルーク・ブルスジル、その名前を聞いてこの世界がゲームの世界だという事を知った。


(私に彼を殺せるのかな)


 勇者パーティーの一員の彼を倒す自信がない。でも私はやるしかない。大規模作戦と同時に狙撃する事を命令された。


(ここかな)


 かなり遠いが、相手は強い。安全を考えるとこのぐらい距離を取った方が良いだろう。私はスナイパーライフルを取り出して目標をスコープから覗いて準備をする。暫く待っていると味方が動き始めた。敵はこちらの作戦が予想できていたのだろう、戦場は膠着状態となる。海からの襲撃が始まると目標も動き始めた。私はスコープを覗きながら目標を追う。


(…はっや!)


 目標の移動速度が予想より早くて少し焦る。目標が止まるのを待ってから銃を撃つ。この世界で作った銃は前世のとは違い魔法で強化してある。この遠距離でも殺傷能力はある。


(避けたか)


 一発目を避けられたが、気にせず二発目以降を発射していく。四発目を撃ったところで何かが近づいてくる気配を察知した。私の危機管理能力が反応し、咄嗟に距離を取る。距離を取っても取っても諦めずにその気配は追いかけてくる。撃つのを止めていたお陰かその気配は引っ込んでいった。急いで再びスコープを覗いて銃を構えた時には目標を見失ってしまった。


(……失敗…した)


 これ以上近づいて深追いしたら私は殺される。さっきの魔力の膜を見て足が震えている事に気が付く。私は初めて任務に失敗した。


(…ああ、殺されるかな)


 拠点に戻った私は殴られた。何発も殴られた。私はただじっと彼の怒りが収まるのを待って耐え続けた。気が済んだのか口を開いた。


「まさか、お前でも雷撃の悪魔を倒せないとはな。しかし生きて逃げてきたのはお前だけだ」

「…」

「ぼさっとしてないでさっさと行け!あいつを殺すまで帰ってくるな」


 最後に私を蹴って上司は部屋から出ていく。私はトボトボと敵が逃げて行った砦を狙える丘へと向かう。砦内から指示を出しているのだろう。目標が出てくる気配は無い。

 何日経っただろう。目標が砦内から出てきた。一瞬だった為、狙撃が出来なかった。目標が砦内に戻った後は集中して砦を見張った。その結果、再び出てくる瞬間をスコープ越しに確認できた。その瞬間に引き金を引く。見事に命中して倒れる瞬間を見てから確実に仕留めた事を確認する為に砦に近づく。


(やっと任務が終わった)

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