表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界禁酒生活  作者: 田中 太郎
第三章
109/223

109. キャロリンの苦悩⑧

 私が追い付いた時には大体が終わっていた。状況から何が起きたのか想像は出来た。

 私は牢の前でルークに向かって今までどんな準備をしてきて、どう追い詰めようとしていたのか説教気味に聞かせる


「で、申し開きは何かあるかしら」

「…すまない、軽率だった」


 彼は反省した様子で謝ってくる。少し溜飲が下がった事で私は、これからどう動くかを考える。


「後は私に任せて。良い?大人しくしてるのよ?そこでしばらく反省してるの。分かったら返事!」

「はい…」


 これだけ言えば彼は大人しくしているだろう。私は急いで屋敷に戻り、密偵の一人と連絡を取る。


「このリストにある人物を一斉に捕らえなさい。一部証拠が無い人物も居るから捕らえた後は屋敷内を捜索して、何でもいいから不正の証拠を掴みなさい」

「はっ!」


 密偵は元気よく返事をするとそのまま姿を消した。それを確認して私は父の書斎へと向かった。今の時間ならまだ仕事をしているはずだ。

 部屋に着くと私はノックをしてから声を掛ける。


「キャロリンです。入ってもよろしいでしょうか?」

「…入れ!」


 父の返事を聞いて私は部屋に入る。父の傍に執事が居たので私は一瞬彼を見てにっこりと笑う。


「しばらく席を外していてくれ」

「畏まりました」


 執事は礼をしてから部屋を出ていった。


「ついに動くのか」

「お父様には全てお見通しみたいですね」

「…全く誰に似たのか、正義感が強すぎる」

「見た目はお母様、中身はお父様によく似ていると言われます」


 私は少し笑いながら冗談を言う。


「それで、もう行動してしまったのですが、宜しいですか?」

「…ああ、好きにしろ」

「ありがとうごさいます」


 私は礼をして書斎を出た。


(はぁ~緊張した。お父様の顔はちょっと怖いのよ)


 その後は順調に腐敗した貴族や商人達を捕えていった。教会関係者も多くを捕える事に成功した。もちろん神殿長も。


(我ながら自分の密偵が優秀すぎて怖いわ)


 この情勢下で大量の逮捕者が出た為、国内は危機的な人手不足に陥った。そこで私はある提案をする。


「では、ルークに兵役を課して最前線に送って時間稼ぎをしましょう。その間に国内の問題を片づけるのはどうでしょうか?」


 最終的にここに持ってきたかったのだが、順調すぎて何か見落としがありそうで、日々書類とにらめっこしていた。

 数週間後、ルークに罪に対する罰則が兵役という形で言い渡された。彼は大人しくそれに従っているという。


「これ以上は問題起こされると流石に庇えなくなるわ」

「ああ、分かっている。ありがとうな」


 出発前のルークに嫌味を言ってストレス発散をする。前線を維持している間に国内の情勢を安定させないといけない。まだまだやる事はたくさんある。


(あ~家に帰ってのんびりしたい)

三章を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

面白かった、気になった方はぜひブックマークの追加、評価をお願いします。

また、もう既にブックマークの追加、評価をしてくださっている方、ありがとうございます。日々のモチベーションに繋がっています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ