102. 新しい友達②
翌日私はハンナと一緒に新しい住人を覗きに行こうとします。
「メアリー、危ないよ」
「大丈夫よ。こっそり覗くだけだから」
「…」
大人達に見つからないように森の中を通って新しい住人の元に向かいます。大人達には危ないから森に入ってはいけないと言われていますが、いつもこっそり森で遊んでいたので速足で向かいます。
「…あれ?ここどこだろう?」
「……戻ろうよメアリー」
「こっちであってるはずなのにな…間違えたかな?」
「…っすん」
振り返るとハンナが涙目になっていました。申し訳ない気持ちになり今日は帰る事にします。
「ごめんね。帰ろっか」
「うん!」
笑顔になったハンナと手を繋いで来た道を戻ります。
(こんな道だっけ?)
「危ない!」
帰る道が合ってるか考えていると後ろから大声で注意されます。振り返るとそこには首を切られた魔物が横たわっていました。ハンナは腰を抜かしてその場に倒れ込んでしまっています。
「大丈夫?」
恐らく魔物から助けてくれた人が私達を心配して声を掛けてくれます。見た目は私達より少し年上の女の子が立っていました。
「えっと…」
「私はウェンディ。あなた達が魔物に狙われていたから私が魔法で倒したのよ!」
「…あ、ありがとう」
ウェンディは私達と違い頭に二本の角が生えています。そんな人を見た事が無くて少し驚いてしまいました。
「あなた達は?」
「私はメアリー。…この子はハンナよ」
座り込んだまま立てないでいたハンナの代わりにハンナの名前も紹介します。
「私、新しくあの街で暮らす事になったの!良かったら友達になってくれない?」
そんな衝撃的なウェンディとの初対面の後、私達は道を教えてもらって家に帰りました。しかし森に行っていた事がばれて沢山怒られてしまいました。
その後、いろいろあって街の中に作られた場所でウェンディと会う事を大人達に認めてもらいました。友達となったウェンディとは毎日会って遊ぶ事が出来るようになりました。
「「ウェンディ!おはよう!」」
「おはよう!メアリー、ハンナ」
「…これ、ウェンディの分の…お人形、お母さんに作ってもらったの」
「貰っていいの⁉」
「うん!」
三人でお人形遊びをしたり、鬼ごっこやボール遊びをして毎日楽しく過ごします。今まで知らなかった遊びを教えてもらって遊びの種類も増えました。ウェンディ以外にも子供は居ますが、私達は三人で遊ぶ事が多いです。
「「また明日ね!ウェンディ!」」
「ばいばい。メアリー、ハンナ」
(明日は何して遊ぼうかな)




