表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界禁酒生活  作者: 田中 太郎
序章
1/223

1. プロローグ

 仕事終わり、最寄り駅の近くのコンビニに入る。


(今日は何を食べよう…)


 飲む酒は決まっている、毎日食べ物を何にするかで迷う。

 しばらく悩んだ末、パスタとストロング系チューハイ(500ml)を手に取りレジに並ぶ。お酒を無人レジで買えないのは不便だなと思う。


「袋お願いします」


「温めますか?」

「お願いします」


 店員がパスタをレジに通し、後ろにある電子レンジに入れる。


「ポイントカードはお持ちですか?」

「持ってないです」


 スマホのアプリを起動するのが面倒くさくて、持ってないことにする。


「年齢確認ボタン、タッチをお願いします」


 画面に表示されたボタンに触れる。


「袋ご一緒でよろしいですか?」

「これは手で持っていきます。」


 ストロング系チューハイを手に取る。

 会計を済ませ、パスタが温まるまでレジから少し離れたところに移動する。今日は後ろに人が並んでいないので、移動する意味はないが、いつもの癖で移動する。


「温めお待ちのお客様」


 店員に呼ばれ、商品を受け取りコンビニを出る。コンビニを出た瞬間、缶を開ける。飲みながら歩く。家に着く頃には中身が半分ほどになっていた。椅子に座り、スマホで動画を見ながら、残りの酒、パスタを食べる。あとは風呂に入って、歯を磨き、寝るだけ。いつも通りの毎日。


 社会人になってすぐだったと思う。夜眠れなくなったのは。そこから毎日酒を飲むようになった。酒を飲めば、すぐに眠りにつける。

 四年間毎日続けた。体調の悪日も飲んでいた。むしろ飲むことで今の体調の良し悪しがわかるようになっていた。別に酒が好きなわけではない、むしろまずいと思う。ただ眠るためだけに飲んでいた。その結果、今では飲まないと眠れなくなってしまった。


 健康診断の肝臓の数値が年々悪くなっていたりするが、なぜかやめようとは思わなかった。翌日の仕事の為に眠りたい一心で続けていた。


 歯を磨き終わり、その日は眠りにつく。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ