77/78
第77話 撤退後
ダーマト海岸から大勢の兵士が船に乗って撤退していった。
その数は二十万とも三十万とも言われており、各国の報告書によって様々である。
エルフェン共和国の兵士が主であるが、レディスト王国の兵士も多かった。
この撤退戦の結果、エルフェン・レディストの両軍は多くの兵器を失い、特にメックのほとんどはブロデア軍に破壊された。運良く逃げ出せたメックにも戦闘能力を喪失していた。
しかし、この戦いによって兵器を失ったものの、人的被害を最小限に抑えることができたため、兵士を受け入れたグレートアロン王国において戦意の高揚に役立った。
多くの国がブロデアへの抵抗を諦める中、グレートアロンは決して屈せず、反攻の意志を明らかにしていた。
一九三一年、未だ世界は戦争の最中にあった。




