表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

10/14

GoToが感染を抑えていたと作者は意味不明な供述をしており動機は未だ不明

 いやだって、昨年夏から冬にかけてGoToキャンペーンをやってたけど、そこまで感染者が増えなかったじゃないですか。だけど今は増えてるし、何よりみんな、二言目には言ってるじゃないですか、「自粛疲れ」って。


 なんだかんだ言ってもね、あの頃は路上飲みなんて暴挙も無かったと思うんですよ。


 外で飲めば3密じゃない。そうですね、確かに外なら「密閉(空間)」ではありません。でもあれ、「密集(人と人との距離を取る)」も「密接(会話や発声の回避)」も無視した行動じゃないですか。ソーシャルディスタンスどころか、屋内で飲むよりも身体を近づけている。きっと大声でしゃべってもいるでしょう。だってあれ、「飲みたい」じゃなくて「楽しく話したい」が故の行動でしょうから。


 あれならね、まだ室内で、十分に距離を取って飲んだ方がマシだと思います。


 いいじゃないですか。少人数で、ちょっと泊りがけで旅行に行っても。観光はマスクを付けっぱなしにして、外食は黙食に徹する。で、旅館に戻ったら、部屋の中で歓談しながら食事をする。緊急事態宣言下では控えるべきだと思いますし、緊急事態宣言が発令されていない時でも望ましくない時期や場所もあると思います。でもね、年がら年中旅行も外食もだめなんて、ちょっと非現実的だと思います。


 きっと必要なんですよ。居酒屋や旅行による娯楽も。だから、今のような個人の権利を制限している状態が長く続けば、従えない人も出てくるのかなと。開いている店が客を生んでいるのではなくて、元々ある需要が客を生んでいるのです。そしてその需要は、店が閉店しても消えることはありません。結果として抜け道を探して、路上飲みのような「非論理的だけど心理的抵抗の少ない方策」に行きつく訳です。


 だから、酒類提供禁止を柱にする今回の政策は、そろそろ限界だと思います。これ以上は、提供する店を規制するのではなく、飲む人に対して制限を加えないと、どうしようもないのかなと。


 正直ね、新型コロナウイルス感染症とアルコールは、かなり相性が悪いと思います。ただ、「飲む人のマナーが無い」と言うよりは、「飲む人が守るべきマナーが策定されていない」といった側面の方が強いと思います。


 多分ね、酒は家で飲むべきなのです。そして、酔いが覚めるまでは移動せず、そのまま寝る。飲む相手も寝泊まりできるくらいに親しい人に限定する。その方が、下手に外で飲むよりも安全だと思います。

 呼吸が荒くなるとマスクをするのもつらいし、判断力も低下する。こんな状態で公共交通機関を使えば、周りの人間に感染を広げてもおかしくありません。それよりは家で飲む方がよっぽど現実的かなと。


……案外ね、そういう「たまには親しい人としっかりと遊ぶ」という需要をGoToトラベルが受け止めていたという側面もあったと思うのです。昼間はしっかりと感染症対策をした上で観光して夜は旅館で酒を交えて歓談する。そりゃあほめられたことではないかもしれませんが、酒を飲んだ後に移動するくらいなら、その場でぐっすりと寝た方が絶対に安全です。


 よくGoToキャンペーンで「政府は間違ったメッセージを発していた」みたいに言われますけどね。感染が拡大している時は旅行や外食は控える、全体として見れば落ち着いている時でも感染者数が落ちきっていない地域へは行くのも出発するのも避ける。そうでない時は注意しながら遊ぶ。こういった方針が完全に間違っていたとは、正直あまり思えないのです。


 だから私は、この際飲食店には、ワクチンの接種が進むまでは感染拡大局面で酒類を提供するのをスパッと諦めていただいて、そうでないときも旅館のような宿泊可能な施設と、あと家で飲むのを推奨していくべきだと、そんな風に思います。


 そして、みんなでワクチンを接種して、「マスクを外せるようになんてしなくていいから、飲み会ぐらい自由にさせろ」と叫びましょう。その方が、結果としては早く飲食業を助けることになると、そう思います。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ