始まり
タイピング練習で投稿始めました。取り敢えず頭空っぽで書いているので、素人感丸出しの文章力でいいのでしたら貴方の貴重な数分間をどうぞ使って下さいませ。
激痛が身体全身を駆け巡るとともに意識を取り戻した。
だが仰向けに倒れているせいか詳しい傷の箇所などは分からない。
ただ痛みが続くだけ。
(なんで....私は倒れているの?)
全く思い出すことが出来ない。
視界に入るのは綺麗なオレンジ色に輝く光のみ。それも微かにしか認識できない。
(兎に角立ち上がらないと...)
私はなんとか全身に力を入れて懸命に身体を起こそうとした。同時にまた激しい痛みが全身を襲う。
少しずつだが、自分の身体の至る所から血が出ているが分かった。どうやら切り傷のようだった。
ポタ ポタ ポタ ポタ 直立になろうとする度に鮮血が肌をつたって地面に流れ落ちる。
そしていざ立ち上がってみた途端、眼前に広がる光景に私は絶望した。
見慣れた街の広場のあちこちに老若男女問わず色々な人々が血溜まりの中で倒れていた。まるで床に乱雑に散らかされた人形のように、ぷつりと糸が切れたようだった。
中には生きている人もいるのだろうか、微かにだが呻き声も聞こえる。
また倒れていてはっきりとは分からなかった例のあの光はレンガ造りの家がメラメラと燃えているものだった。
明らかに尋常ではない光景に目を瞑りたくなると同時に広場に立ち込める血の匂いに思わず吐きそうになる。
すると先ほどまで聞こえていた幾つかの呻き声が一つ、また一つと消えていく。また誰かが少しずつ私に近づいてくる足音が聞こえる。二つの音は連動し、呻き声が止むと、それは近づいてくる。
そしてその姿はついに私の目の前まで来た。
それはまだあどけなさが残る女の子だった。
人形のように生気の無い白い肌が彼女の赤い瞳をより一層輝かせ、黒く長い髪は彼女の着る丈の短いドレスの色と同化していた。
また彼女の口元からは血が垂れていた。吐血で出ているとかではなく、飲みこぼしのように時折長い舌で舐めていた。
「さっき殺した人間の血は全然美味しくないわ。男の血なんて吸うものじゃないわね。やっぱり若くて美しい女の血が一番ね。そういえばここら辺は女学院の近くだったかしら、せいぜい私の下僕達がやってくれてるはずだけど....あっ、みぃーつけた!可愛いお嬢さん。」
目があってしまった私は逃げようと試みるが何故か身体が動かない。
「あらあら逃げようとしてるのかしら?無駄よ。私から逃げることなんて出来ないわ。フフフ...。」
両手にナイフを持った彼女が少しずつ間合いを詰めて近づいてくる。
「こ、殺さないで。」
私は懇願した。
「安心して、すぐに貴女のド腐れ女神の下に送ってあげるわ。だからね...」
彼女のナイフが喉元に当たる。
「死ね。」
血が噴き出ると同時に私の意識は再び途切れた。
(完)
ではありません(笑)
取り敢えず彼女がどうなるかはこれからお楽しみです。
兎に角この作品に目を通していただいてありがとうございます。また次回でお会いしましょう。