表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/32

6   逃亡のアウローラ(2)

 

 安い宿を取り、アウローラは、息子のシェルと宿で一服する。

 やっとゆっくりできる。魔術で痛みを消したので足の痛みはないが、腫れが酷く血色も悪くなってきている。


「シェル、これからどうしましょう」


 シェルをお風呂に入れて、自分もお風呂に入って、一度、すっきりさせる。

 シェル様はまだ操れるかしら?ばばあが出しゃばったのなら、アウローラの魔術は、すべて消されているだろう。新しくシェル様に魔術をかけようとしたら、火花が散って人型が消えた。それならリリアンにかけようとしたが、やはり火花が散って魔術はかけられなかった。


「目障りなばばあだ」


 そうか、ばばあに魔術をかけたらどうだろう。

 アウローラは、長老に魔術をかけたが、火花が散って消えてなくなった。やはり力の差なのだろう。

 魔術が使えないのなら、剣を使い殺めるしかないだろう。

 宿から出て、刃物屋に向かった。お金は溢れるほどできる。木の葉をお金に換えているので、容易く剣を買えた。

 剣はシェルの腰につけた。王子そっくりのシェルを見て、人々が頭を下げる。

 その中をシェルと腕を組み歩いて行く。

 どこに行こうか?

 目障りな長老を倒して、シェル様の婚約者のリリアンを殺したい。

 馬車に乗りリリアンの家に向かう。リリアンがいなくなれば、シェル様は私を愛するわ。

 毎日、腕を絡め、隣に置いてくれた彼は優しい。

 正真正銘の恋人になり、この国の王女になりいつか王妃になり、そのときが来たら、シェル様を殺めて、息子のシェルを国王にしたい。


「うふふ、あはは・・・・・・」


 アウローラは、一人で笑う。近い未来を予想したら楽しくて仕方がない。

 リリアンの家の手前で、馬車を止めてもらった。

 騎士がリリアンの家の前に立っている。


「ここも騎士がいるのね」


 馬車でリリアンの屋敷を通り過ぎると、屋敷の前だけではなく、庭にも騎士がいる。

 アウローラは、馬車を降りて、林の中に入って行く。

 夜まで姿を消した方がいいだろう。

 町でパンをたくさん買ってきたアウローラは、息子がお腹をすかせる度に、パンを与えた。



 その夜、お金が木の葉になったと騒ぎが起きて、殿下がドレスを作ったお店からも被害届が出た。

 町は大騒ぎになり、国王陛下の騎士団が慌ただしく町を走り回った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 狭まる包囲網…果たして長老やリリアンに辿り着けるのでしょうか?(笑)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ