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【完結】伝説の竜装騎士は田舎で普通に暮らしたい ~SSSランク依頼の下請け辞めます!~  作者: タック
第十章 六百年の憧れ

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エルムVS紫の大魔法使いブレイス1

初書籍化作品だったので整理が甘くて、続き書くための資料を探すのが大変だった……!!

 ハンスが去ったあと、ついに最後の精神空間へと辿り着いた。

 それはエルムとブレイスが初めて出会った六百年前の夜の砦だった。

 辺りは暗く、篝火が焚かれているくらいで周囲が見えにくい。

 しかし、そこに立っているのは最強の魔法使い――〝紫の魔法使いブレイス・バート〟だというのはわかった。


「ブレイス……お前とも戦うのか……?」

「ええ、その通りですよお兄さん……」


 篝火は陰影を揺らし、ブレイスの顔を時たま照らす。

 その表情は冗談を言っているようには見えない、真剣そのものだ。

 猫獣人の獣の苛烈さとはまた違った、理性ある覚悟の眼だ。

 命を懸けている者の眼。

 それは出会ったときの彼が、必死に両親を助けようとしていたときのモノに近い。

 それを思い出してしまったら、願いを受けてエルムは戦うしかない。


「わかった、やろう」

「まったく、ボクがいないと空気が最悪なんだから~」

「バハさん!?」


 突然、エルムの肩には今まで姿が見えなかったバハムート十三世が乗っていた。

 精神世界の中だからか、まったく気付けなかった。


「バハムート十三世……なぜアナタがここにいるんですか?」

「もう〝大丈夫〟かなって思ってさ。二人とも、待たせすぎなんだよ。体感5~6年は待ったよ?」


 エルムはワケもわからず聞き返してしまう。


「バハさん、どういうことだ?」

「全力でブレイスに応えてやればいいってことさ。もうしばらくだけはアイツに免じて、ボクは見守っているだけにしてあげてるんだよ」

「わかった、ブレイスとバハさんの二人を信じるよ」


 バハムート十三世はケタケタと笑った。


「あはは、今だけはそれでいいよ。まったく、ブレイスの奴は幸せもんだね。あ、終わったらまたボクだけを信じるように、これからもずーーーーーっとね!」

「そう言われると俺が人間不信っぽく聞こえるんだが……」


 それを見ていたブレイスは少しだけ懐かしむような表情になり、そこから意思を込めた強い眼差しを投げてきた。


「じゃあ、精神世界での最後の戦いを始めましょう!! お兄さんと(ぼく)――いや、伝説の竜装騎士エルムと紫の魔法使いブレイスの戦いを!!」

本当はもうちょっと書きたいのですが、めちゃくちゃリアルタイムで執筆して投降するというバカみたいなスケジュールっているからです……無謀すぎる作者タック!!

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【書籍情報】
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『伝説の竜装騎士は田舎で普通に暮らしたい ~SSSランク依頼の下請け辞めます!~』カドカワBOOKS様書籍紹介ページ
エルムたちの海でのバカンスや、可愛いひなワイバーン、勇者の隠された過去など7万字くらい大幅加筆修正されています。
二巻、発売中です。
ガンガンONLINEで連載中のコミカライズは、単行本四巻が10月12日発売です。
よろしくお願いします。
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