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【完結】伝説の竜装騎士は田舎で普通に暮らしたい ~SSSランク依頼の下請け辞めます!~  作者: タック
第十章 六百年の憧れ

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エルムVS青の人魚アナスン1

 ハンスを倒したあと、ブレイスの声だけが聞こえてきた。


『どうやらお兄さんは、極大魔法を極めたようですね……でも!』

「なっ!?」


 突然、エルムの周囲の景色が変化し、深い水の中となった。

 青モードになれば余裕なのだが、今は強制的に紫モードなので息ができない。

 これでは水中呼吸の魔術も無理そうだ。


(ブレイス……水の中ということは……次は――)

『その目を見ればわかりますよ、お兄さん。そう、青の人魚アナスンです!!』


 宝石のティアラを付けた、長いツインテールの人魚が現れた。

 数百年前と同じような笑顔を浮かべているが、どこか空虚で――それはハンスと同じく幻影のようだ。


『さぁ、お兄さん。この呼吸もできない水中でアナスンと戦ってください! もう極大魔法も撃てないでしょう! どうしますか!?』

(しばらく息は続くが、さすがに長期戦は無理だな……。空気のある海面へ出るしか……!)


 エルムは急いで浮上しようとしたが、凄まじい速さでアナスンが遮ってきた。

 それはエルムの青モードに引けを取らない。

 アナスンの手にあるトライデントが伸びてきて、エルムは間一髪で逃れる。


(まずいな……! 逃げることすらできない! 圧倒的に不利な状況だ!)


 空気なし、魔法なし、移動力なし。

 これではエルムには打つ手がない。

 しかし、エルムはそこで閃いた。


(魔力の操作ならいける……。どこまでやれるかわからないが、修行の成果を試してみるか!)

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『伝説の竜装騎士は田舎で普通に暮らしたい ~SSSランク依頼の下請け辞めます!~』カドカワBOOKS様書籍紹介ページ
エルムたちの海でのバカンスや、可愛いひなワイバーン、勇者の隠された過去など7万字くらい大幅加筆修正されています。
二巻、発売中です。
ガンガンONLINEで連載中のコミカライズは、単行本四巻が10月12日発売です。
よろしくお願いします。
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