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入院生活なう。

作者: 柊屋葵

 腹をかっ捌きました。

 子宮筋腫が4.7キロ、下手な赤ちゃんよりも大きかった。

 そんなもの抱えて三年ばかり暮らしていた事に、笑うしかないです。

 取り出した筋腫は両親が見たのですが、焼き肉にしたい霜降りな色艶のブツだったそうです。

 手術室は撮影禁止ですし病理検査に回されましたから、私自身が目にする事はないですが。

 筋腫に気づいたきっかけは、ある日いきなり小水が出なくなったからでした。

 膀胱が押し込められて、出したいのに出せない状況が半日。

 泌尿器科に駆け込み、導尿してもらって事なきを得たものの。

 そこでは対応しきれないからと大きな病院へ紹介状と共に回され、診断。

 薬と導尿で過ごす事数日、何とか自力で排尿可能になり。

 いやぁ、苦しかった。

 自力で出せないのに膀胱はどんどん小水を作るので、結果勝手に排泄される。

 つまり、体外へ勝手ににじみ出てくるんですね。

 にじみ出るのにジャーっと出せないの、苦しかったです。

 いきんでもいきんでも一滴出るかどうか、というのはつらかったです。

 腹も膀胱もパンパンなのに出せないつらさは、味わわない方が幸せでしょう。

 手術する気持ちになれなくてグダグダ経過観察してごまかしてましたが、結局筋腫の頭が肋骨の下辺まで伸びてきたので先日ちょん切りました。

 手術日前日に入院してバリカン剃りとヘソのゴマ取りを済ませ、翌日は浣腸。

 予定時刻は午後2時だったため、朝食はなし。

 午前中は飲めていた水分も午後はアウトとなり、まんじりともせずに過ごす2時間。

 前の手術が長引いて、手術室入りしたのは結局午後4時過ぎでした。

 手術室まで歩いていって手続きを済ませ、手術台に乗り。

 硬膜外麻酔の管が背中に突っ込まれた時に、思わず「ぅぐえっ」と声が出たり。

 左手にぶっ刺された全身麻酔がなんかヒヤヒヤするな~、と思った所で意識が切れました。

 そして目が覚めたら、自分のベッド。

 頭上のスタンドライトがまぶしいし酸素吸入マスクは苦しいし両腕は管だらけで動かしづらいし腹は痛いし室温が暑いし。

 う~が~と声を漏らしつつ身動きするうち(同室の患者さん達ごめんなさい)、また意識が切れ。

 翌日には執刀医さんの回診や導尿カテーテルの取り外しやらが始まり、少しずつでも歩く事を奨励され。

 点滴しつつ自力で売店にたどり着けた時は、自分の治癒力にびっくりしました。

 今現在、お腹の傷は癒えていません。

 入院グッズで水のいらないシャンプーを持ち込めばよかったとか(売店に置いてましたが)、箸は洗うのが面倒なので割り箸を持ってきてよかったとか色々ありますが。



 私は、元気です。

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― 新着の感想 ―
[一言] お疲れ様でした。私も昨年子宮筋腫が発見され、半年ごとの経過見です。今3cm弱。5kg弱、、、大きな赤ちゃん並みのを抱えて大変でしたね。痛みが和らぎますように。
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