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序章・春告花

 春の夜、電灯すらない月明かりの下。桜の老木から、はらはら花びら舞い落ちる。土の上に落ちた花びらは、仄暗い闇にうっすら浮かび、地面は淡い斑点に変わる。


「……わぁ」


 別れを惜しみざわめく枝を、少女は見つめる。感嘆の声が響き、そしてまだ冷たい春の風に流されていく。輪郭で切りそろえた髪が桜と揺れた。

 少女は老木の根に腰を下ろし、満開の花々を見上げる。


「今年も綺麗に咲いたね……」


 薄明かりの下で、呟きは響いて消えた。


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