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誰かが泣いている

作者: 風蒼

誰かが泣いている

かすかな声で泣いている

誰だろう


ありだった


どうして泣いてるの

きいてみた


人間に踏まれたからです

彼らは全然足下を見ない

これでは恐ろしくて働くことができない



誰かが泣いている

誰かが小さな声で泣いている

誰だろう


鳥だった


どうして泣いてるの

きいてみた


人間に閉じ込められたからです

みんな自由に飛んでいるのに

私も一度でいいから空を飛びたい



誰かが泣いている

誰かを呼んで泣いている

誰だろう


猿だった


どうして泣いてるの

きいてみた


罠に嵌まって山に帰れないからです

人間に山を荒らされて食糧もなく

子どもが待っているのに



誰かが泣いている

あちらこちらで泣いている

誰だろう


雨だった


どうして泣いてるの

きいてみた


体が汚されてしまったからです

にんげんは何も考えない、考えてくれない

私は誰も殺したくないのに



誰かが泣いている

大きな声で泣いている

なのに誰にもきこえない

みんな本当はきこえているのに

きこえない

誰だろう


地球だった


どうして泣いてるの

きいてみた


誰も僕の声を聞いてくれない

何度も何度も呼んでるのに

誰も何も応えてくれない

他のみんなの声はきこえてるのに

僕の声だけ・・・


どうして


お願いだから僕の声をきいてよ

読んでいただきありがとうございます。




別に何かを否定や批判をするつもりはありません。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 最初は小さなものからで、大きなものへと形づくられているのに感心しました。 [気になる点] 絵本でもいけるかもしれないとww [一言] これからもがんばってください☆ 応援しています♪
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