9,襲撃(2)
俺は王都に向かって、走っていた。
すると、背後から超スピードで迫ってくる人物がいた。
俺は振り向くとそいつはオーグだった。
「オーグさん。俺を王城まで投げられる?」
俺はオーグさんにそう問いかけていた。
その俺の言った言葉に驚いたのか、こいつ馬鹿かと言う顔になった。
だが、今は事を急ぐのだ。
「可能だが、体が吹き飛ぶぞ。」
「それでもです。」
オーグさんは少し悩んだような表情に変わり、その後決意を固めたようにこちらを見つめた。
頼む、飛ばしてくれ。
「いいぞ、そこまでならな。ただ、死んでも知らないぞ。」
そう言うと、オーグさんは俺を持ち上げた。
俺は即座に転職水晶を取り出し、職業を魔法使いに変更する。
体がさっきとは比較にならないくらい軽くなる。
オーグさんは俺の準備ができたことを確認したのか、俺を片手で持ち上げ、俺を王城の方に投げ飛ばす。
俺は上空を飛来する。
その速度は音速を超えている。
俺は魔力循環と防御力を強化することで、何とか体を保つ。
そうして、数十秒ほど経つと地上が目前になった。
俺はそのまま地上に激突する。
俺は地面に着地する一瞬に全身の力を抜き、脱力する。そして、そのまま地面に叩きつけられる。
その瞬間。俺の体は一回転し空中で停滞した。
そして、地面に落下した。俺はエネルギーをうまく受け流すように受け身を取る。
俺は急いで、図書館に向かった。
こっちから何かヤバい気配がする。
俺は急いでそちらに向かう。
そうして、走って三十秒ほどだろうか図書館に着いた。
俺は図書館の扉を開ける。
すると、そこにいたのはアリシアと一体の魔族だった。
俺は気づけば体が動いていた。
一瞬でその魔族との距離を詰め、蹴りを入れる。
咄嗟のことで魔族は対応が遅れたのか、吹き飛ばされる。
俺はアリシアの方に駆け寄る。
「怪我はないか。何かされてないか。」
俺は不安を表に出し、アリシアにそう詰め寄る。
アリシアは安心したような表情になる。
「はい、大丈夫です。助けていただきありがとうございます。」
俺はそのアリシアの感謝に答えようとしようとしたら、後ろから気配が接近してきた。
俺はアリシアをお姫様抱っこで抱えて、その場から距離を取る。
ゴォォン!!!
俺たちがいた場所には小さなクレータができていた。そこにいるのはさっきの魔族だった。どうやらあのクレータはあいつがやった物らしい。
アリシアとの話を邪魔しやがって、絶対に許さない。
俺はアリシアを下ろし、剣を抜く。
「そこにいろ。」
俺はそう言い放つと、魔族の方に走り出す。
魔族は何もしない。
俺はあと2mと言うところで、俺は咄嗟にバックステップを取る。
何だ今の危機感は、俺は目に魔力を込める。
すると、その原因は分かった。原因は糸だ。こいつは糸を使って俺のことを粉々にしようとしていたのだ。しかも、ものすごく細い糸で見えずらくして。
いやらしい。
俺は魔法を展開する。
魔弾が、魔族を襲う。
だが、それを魔族は剣で斬り伏せる。
どうやら、糸と剣を主流で戦うようだ。
俺はそう判断して、筋力を強化して魔族に斬りかかる。
俺は強化された筋力で糸ごと切り裂こうとする。
それは確かに糸を切り裂いたが、何かに阻まれて剣はそいつに届かなかった。
前言撤回、こいつは魔法も使うようだ。
今のは障壁だ。しかも結構密度の高いものだ。
俺は後方に下がる。
すると、魔族は糸で追撃してきた。
俺はそれを避けながら、魔法を展開する。
俺はライトニングをそいつに放つ。
そいつはそれを障壁で守った。
だが、その瞬間糸の追撃が一瞬弱まった。
なるほど、そう言うことか。
こいつ、糸は魔力とかは使わずに身体能力の一部みたいなものなんだな。
だから、魔力消費を抑えるために糸で追撃してきたのか。
なら、この室内戦はまずいな。ここは閉鎖的で糸による範囲の限定を受けてしまう。
俺は魔法を展開する。
ただその間も当然糸が追撃してくる。俺はそれを回避しながら、魔力を込める。
俺は魔弾を発動する。
その魔族は魔弾を警戒して、障壁を展開する。
だが、俺の目的は別だ。
俺の放った魔弾は図書館の壁を破壊した。
そこに穴ができる。障壁を展開した魔族はそれに反応が遅れる。
俺は魔力循環で速度を上げて、アリシアを回収する。
俺はアリシアを抱きかかえたまま、その穴から外に出る。
俺はそのまま、障壁を使って王都に移動する。
少ししてから、魔族は追いついてきた。
俺は地上に移動する。
魔族は翼を生やし飛翔する。そして俺の方に糸や魔法で攻撃してくるが、俺はそれを障壁で防ぎ、回避し逃げ続ける。
そのまま、膠着状態が続く。
俺はできるだけ早く、王都を目指す。
そうやって逃げ続けていると、門にまでたどり着く。
だが、そこには門番は居なかった。
どうやら、他のところに出張っているか、やられたか知らないがここにいないということはまずいな。
俺は門を飛び越える。
だが、俺が空中にいるということは回避が難しくなる。
その隙に魔族は俺に斬りかかってきた。
俺は障壁を展開することで何とかその攻撃を防ぐが、奴との距離が近くなってきた。
魔族は何度も俺を斬ろうと剣を振るう。
俺はそれに対応して、片手で剣を振るい対処する。
だが、やはりこの状況では俺が不利で攻撃が何度か俺に当たる。
体に何度も切り傷ができる。だが、そんなに深い傷はない。
俺は町の方に移動しながら、そいつの攻撃を捌き続ける。
このままでは埒が明かないと思い。俺は咄嗟にライトニングを発動する。
すると、そいつは俺と距離を取ってそれを回避した。
だが、距離ができたことでできることが増えた。
俺は魔力なるべく抜いたかみっぺらの魔弾を、素早く相手がぎりぎり躱せるくらいで大量に発射する。
逃げ場がないほどの大量の弾幕が魔族を襲う。
だが、これに当たっても子供でも怪我覆うどころか触れたことすら認識できないだろう。
魔族をほとんど入れていないため、こちらの魔力はほとんど減らない。
だが、相手からすればこの魔法が威力がないことは分からない。つまりどういうことかと言うと。
こいつはその弾幕をひたすら避け続ける。
俺はその隙にそいつとの距離を開き続ける。
そうして、俺は王都に到着した。
俺がついた時には何人もの冒険者や騎士団が大量の魔物と戦っていた。
どういうことだ?
「ふふ、わかっていないようなので教えてあげましょう。この魔物たちは私達が連れてきたおとりですよ。」
どうやら、こいつらはこの魔族が連れてきたようだ。
うん?
私達?
つまり、今回の魔族は複数人いるということか。
情報をこんなに簡単に吐いてくれるとはこいつもしかしてポンコツか?
とりあえず、することは変わらない。
俺はアリシアを連れて、王都を離れる。
俺は俺がさっきまでいた町の方に走り出す。
それに魔族がついてくるが、今の俺は敏捷性を強化している。
だから、なかなか差が詰まらない。
俺たちがそうして、逃げ続けていると一人の人影が目の前に現れた。
そう、そこにいたのはオーグさんだった。
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