9 , 襲撃
俺は再度ダンジョンに潜ることにした。
とりあえず、一層でスキルなどを試すことにした。
俺が一層を散策していると、モグラの魔物が出現する。
俺はそいつに剣を向ける。
まずは新しいスキルの試運転からだ。俺は新しいスキルであるスラッシュを発動する。
スラッシュを発動すると、剣から斬撃が射出された。
その攻撃は魔物に当たり、魔物を絶命させる。
どうやら、この一発でMPが尽きたようだ。
だが、問題はない。今のでスラッシュの時の魔力の感覚は覚えた。
今度は自前の魔力で再現しようと思う。
今の俺の魔力はMPに換算すると300くらいだ。
この世界に来てから一ヶ月くらいでこれだから、これからどんどん魔力量が増えていくはずだ。
俺はその後も何体も魔物を倒して、レベル上げを続けた。
レベル上げの時は、魔力循環で身体能力を向上させていたから、実際のステータスはLv20くらいの動きができていたはずだ。
俺はLvを5まで上げることができた。
そして、俺は町に戻る。
町に戻ると騎士団が、またこの町に来ていた。
どうやら、もう少しで帝国軍が帰国するらしい。
ただ、その際にこの町に寄るかもしれないらしい。
俺からしたらまだ帰っていなかったのかとなるが、外交としてはそんなものだろう。だいたい二週間程度だからな。
俺はそのまま宿に戻ろうとした。
バアーンッ!!!!
巨大な爆発音が辺りに轟いた。
俺は音のする方を見る。
その方角は王都がある方角だ。
俺は急いで、王都に向かう。
ここと王都との距離は結構近い、最短で30分ほどで着くことができる。
俺は急いで、王都に向かった。
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睦月side
すこし前から、影宮君を見なくなった。
皆その違和感に気づいていたのか、皆で影宮君の行方を聞きに王女の下に言った。
そこで王女は、「王城の外に外出してから帰ってきていないのです。」と言った。
僕はその時の王女の悲しそうな顔が、どうにも笑っているように見えた。
それから僕は影宮君を探し回った。
一緒に言っていたダンジョン、部屋、町の中色んな場所を探すけど影宮君はどこにもいない。
どこに言ったんだ。
影宮君は見つからないままで。その事実を帝国軍のいる前で露呈できないのか、王国は何も対応してくれない。僕はその対応に憤りを感じていた。
だが、そんな僕の感情は置き去りにして事態は進んでいく。僕たちが影宮君を探す活動をやめるように王国が言ってきたのだ。僕は当然怒った。なぜ捜索をやめなければならないのかと、そんな僕たち憤りに王国側は帝国軍にこの事実を知られたくないという答えを言い出した。
僕はふざけるなと声を出して叫びたかった。だが、今僕たちの命はこの王国に握られている。引くしかなかった。そうして、抗議した後は悔しくて部屋で泣いてしまった。
絶対に影宮君を見つけて見せる。
僕はそう決心した。
それから、一週間が経った。僕は行動が制限されているからか、なかなか動けずにいた。
だが、そんな状況にも変化が起きた。
どうやら、もうすぐ帝国軍が王都から去るらしい。
僕はこれで影宮君を探しに行けると安堵した。
そうして、帝国が帰るのを待っていたある日の夜。いきなり王城のどこかが爆発した。
僕たちはその時食堂で食事をとろうとしていたところだった。
すると、一人の騎士の人が来た。その人が言うには魔族に襲われたらしい。だから、王女の判断で僕たちはまとまって動くことになった。
僕たちはとりあえず、エントランスに避難するように騎士に言われて移動した。
だけど、その途中に一人の魔族が僕たちの前に立ちふさがった。
目の前に立ちふさがった魔族は口を開いた。
「私は魔王軍幹部メアリー様の命を受け、勇者一行を始末するもの。バーナだ。勇者よ、お前のその命を奪わせてもらう。」
そいつはそう言い放つと、僕たちの後ろに移動していた。
僕たちは反応が遅く、遅れて振り返った。
魔族は僕たちを斬りつけようとしたが、騎士によってそれが防がれた。
「エントランスまで避難して下さい。」
その騎士の言葉が合図になったのかみんな一斉に走り出して、エントランスに向かった。皆騎士が時間を稼いでくれている間にできるだけ早く逃げようとしている。
そうして、僕たちはエントランスに避難した。
その途中、騎士が足止めしていた魔族が別の方向に移動したのを僕は視界に捉えた。
あっちって図書館の方だったよね。
誰もいないといいけど。
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アリシアside
影宮さんがある日突然訪れなくなった。
ラインハルト中将が来たことを伝えた時以来あっていない。
もしかしたら、もう愛想をつかしてしまったのかもしれない。
私はそう考えて、見捨てられたんだなと思った。だから、影宮さんのことは考えないようにしていた。
影宮さんがいなくなった日から二週間ほどたったある日、王城で爆発音が轟いた。
私はどうしたらいいのかわからず、図書館の中にとどまっていた。
少しすると、図書館の扉が開いた。時間にして20分程度だろうか、そこから現れたのは魔族だった。その魔族は私の方を見ると笑って、口を開いた。
「これはこれは、第二王女様ではありませんか。護衛もつけずにこんなところに一人でいるだなんて不用心ですねぇ。」
私は恐怖で固まってしまった。
だが、魔族は関係ないというようにじわじわと近づく。私はじりじりと少しずつ後ろに下がる。だが、私はすぐに壁にぶつかってしまう。
私はこの後の自分の状況をなんとなくわかってしまい、恐怖で足がすくむ。だけど、ふと思ったのだ。別に私が死んでも悲しむ人なんていない。それどころか腫物扱いだ。なら、いっそのこと死んだ方がましなんじゃないか。と言う思考が一瞬頭をよぎった。
そんなことを考えている間にも、魔族との距離が縮まっていく。
魔族との距離が残り3mと言うところで、ドアが大きく開く。
そこから、現れたのは私のよく知っている人物で、私のことが好きな変わり者だった。
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ご朗読ありがとうございました。




