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5,帝国最強。

俺は目を覚ます。

俺は部屋から出て今日の講義に向かう。

今日も魔力操作の訓練だ。


俺は訓練場に着いた。

そして、いつも通りに訓練が始まった。


すると、フリードが口を開いた。


「今から呼ぶ何人かは魔力操作が一定のレベルまで到達しましたので、別の訓練になります。」


どうやら、ある程度できるようになったらどんどん訓練がレベルアップしていくらしい。


「鳴瀬 近藤 桜井 計三名はこちらに来なさい。」


俺は一定レベルに達していたようで、名前を呼ばれた。

一応、他二人の説明をしておこう。


近藤は男で、職業は付与術師(エンチャンター)。彼は元の世界ではクラスの中心グループの一人だった。

桜井は女で、職業は大賢者。元の世界ではクラスのアイドルだ。学校で二番目にきれいと言われていた。

まあ、説明はこのくらいにして本題に戻ろう。


俺達はフリードの方に行く。

集まったのを確認してフリードは口を開く。


「これから皆さんには魔法を発動してもらいます。ただ、一人ずつ始めていくのでそれまでは魔力操作の練習をしてください。ではまず近藤君。」


まあ、安全面から考えてそうだよな。

俺は納得し魔力操作をする。


体内に意識を向ける。自身の体内に流れる魔力を認識し、流動的に動かす。ムラができないように薄く薄く魔力を伸ばしていく。そして、魔力を一か所に集める。

これを何回も繰り返す。


そうして、時間をつぶしていると俺はフリードに呼ばれた。


「では、スキルを発動してください。魔力が動きやすくなっているので、スキルを使う感覚に合わせて魔力をながして。」


俺はスキルをはつどうしようとする。

すると、魔力が引っ張られるような感覚に陥る。

俺はそれに魔力を合わせる。


すると、半透明の球体が出現する。

俺はそれを上空に発動する。


俺はそれを見て、新たな可能性を感じる。

俺はうまく魔法を発動できたことに安心感を覚えた。


フリードの方を向くと、驚いたような顔をしていた。


「まさか一度で魔法を発動させてしまうだなんて、やはり素晴らしい才能が、いや今のは魔力操作の精度の高さから成功した可能性が・・・」


すると、いきなりぶつぶつとつぶやく。

俺はその光景を不気味に思いながらも、魔法を発動する訓練を行う。

俺は一つの的に向けて、魔力を入れた魔法球を放った。


それは的からすこしそれた位置に着弾した。

やはり体外の魔力操作は精度が物凄く下がるな。


俺は着弾したところを見ると、地面にひびが入っていた。

思っていたよりも威力が低いな。

俺はそんな感想を抱きながら訓練を続けた。



講義が終わり、俺は図書館に行こうとした。

ところが今日はそれがかなわなかった。

なぜなら、勇者召喚を聞きつけた帝国の軍隊が到着したからだ。


俺達は集められ、それの対応をすることになった。

俺はエントランスに移動する。


するとそこには、軍服を着用した軍隊があった。

総数で400ほどだろうか、この世界において一部隊四十人程度だ。そのまま換算すると十部隊この国に来ていることになる。


この世界の国は基本的に三十部隊程度の騎士団や軍隊を所有している。部隊数に差はあれどそれほど大きな人数に差はない。


つまり、国内の戦力の三分の一が今この王城にいるということだ。

はっきり言って非常識だ。


俺はそんなことを思っていると、勇者たちの集団がありそれに合流する。

全員集まったところで、王が口を開いた。


「卿ら、遠路はるばるよくぞ参った。今日は客室を準備させ、盛大に祝わせてもらおう。して、何用で参ったのかな。」


すると、一人の白銀の長髪の軍人が前へ出た。

その瞬間。この空間に圧倒的なまでの重圧がのしかかる。

俺は呼吸を忘れてそいつを見つめる。


よく見ると、あいつの目は青色で、あれ?金色?は?どうなっている。

あいつの姿をうまく捉えられない。

すると、その男は口を開いた。


「私はラインハルト・アレクサンドリア・ナイトローズ。帝国の中将であり、ナイトローズ伯爵家現当主です。この度は事前の連絡もなく押し入ったことについてまずは謝罪を。」


その物腰は柔らかいがその目はひどく冷たいものだった。

俺は警戒しながらそいつを見続ける。


「許す。」


「では、ここに参った要件ですが、一つ勇者がどのような人物か測ること。一つ帝国が王国を支援するべきかの視察。一つもし勇者が危険思想の持ち主であれば排除すること。以上の三つの理由が今回押し入った経緯です。これは皇帝の命であると同時に私の願いでもあります。」


彼の発言によって空気が凍った。

それもそのはず、彼は場合によっては勇者を殺すと言っているのだ。

当然、そんな条件王国側は飲めるはずがない。

だが、この場には十部隊は居るのだ。勝てる可能性はほとんどない。


それにこのラインハルトと言う敵の大将は異次元なまでに強い。


「いいだろう。ここへの滞在を許可しよう。だが、勇者へ危害を与える前に教えてくれ、何の準備もなしでは被害が出てしまう。」


王の答えは、ラインハルトを城へ滞在させる。と言う物だった。

俺はこんな化け物がいるところで生活しなければならないのかと、今後の展開を予想し落胆する。


皆が話が終わりこれから、帝国軍を案内するところだと思った。

しかし、この状況で口を開いたものがいた。


「場合によっては俺を殺すと言ったのか。いきなり失礼じゃないか。」


そう口を開いたのは、光琉だった。

そう言った光琉にラインハルトは視線を合わせる。


「卿は愚かだな。この状況でそのような口を利くとは理解できん。では、私と戦い勝ってみろ。もし勝てたのなら、この滞在の間に卿には手を出さないと誓おう。しかし、もし卿が負けたのであれば君はこの滞在の間私たちの監視下に置かせてもらう。どうかな。」


ラインハルトはそう光琉に提案する。


「ああ、いいよ。戦おうか。」


光琉はそう答えた。

そうして、ラインハルトと光琉の試合が決まった。


俺達は王国の王都にある闘技場に向かった。

俺は観客席の一つに座る。ここにアリシアの姿はない。


俺がそんなことを考えていると、ラインハルトと光琉が出てきた。


これから、試合が始まるとはいえ、勝敗が決まった試合ほど面白くない物はない。

俺がそう考えていると、試合が始まった。

誤字や間違いがありましたらご報告いただけると助かります。

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ご朗読ありがとうございました。

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