プロローグ
新しい物語が始まりました。
遥か昔、旧世界が存在した。
しかし、その旧世界はたった一人の災厄によって消滅した。
その後災厄は神を創造し、世界を作り出した。
それが現在の世界である。
その災厄がその後どうなったか。旧世界にいた神はどうなったのか。そもそも旧世界は存在したのか。それを知るのは災厄ただ一人である。
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俺は夢を見ていた。
儚く幻想的な世界に一人立っていた。
振り返るとそこには神秘的な少女がいた。
俺はその少女に話しかけた。
「君はどうしてここにいるの?」
俺がそう聞くと少女はこう答える。
「なんでなのか分からない。あなたは何でここにいるの。」
俺は、その問いに答える。
「死んじゃったんだよね。とっても強いそしてかわいそうな人に殺されちゃったんだよ。でも悪い人ではなかったよ。」
すると、少女は不思議そうに僕にそう聞いた。
「殺されちゃったのに憎んでいないの?」
僕は胸を張り、答える。
「そうだよ。僕はあの人を恨んでいない。あの人は被害者だからね。」
その問いに少女は納得した様子だった。
すると、少女は不安そうな表情になる。
「どうしたの?」
僕がそう尋ねると。
「私、君がいなくなったら、また一人ぼっちになっちゃう。私ね。ずっとずっとここにいるの。」
少女はより一層不安そうな、悲しそうな顔になる。
だけど大丈夫だ。
僕はそう思った。
「大丈夫。僕が一緒にいるよ。」
少女は驚いた様子でこちらを見つめる。
少し間が空いて少女は口を開いた。
「本当に?」
「本当に。」
僕は彼女の目を真剣に見つめながら、そう言葉を吐く。
「じゃあ、ずっと一緒にいてね。」
「ああ、一緒にいるよ。」
☆★☆
けたたましく時計が鳴り響く。
俺は目を覚まし、時計を止めた。
「またあの夢だ。」
俺は小さい頃から何回も同じ夢を見る。そのたびに俺は焦燥感にかられる。
俺は焦燥感をぬぐうために、学校に行く準備を始める。
俺は学校に着き、教室に入る。
俺は自分の席に着くと、本を取り出して読み始める。
少し経つと、チャイムが鳴りホームルームが始まった。
先生が話を始め、俺はそれを聞き流す。
ホームルームが終わり、一時間目の準備を始めようとしたとき。
俺達の足元に見たこともない魔法陣と俺たちの頭上に大きな球体が出現する。
次の瞬間。
俺達は知らない空間に飛ばされていた。
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ご朗読ありがとうございました。