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THE DORAGONICK STORY  作者: TADASHI
黒龍編
2/4

タイトンに巣食う古龍族(1)

今から数えてずっと昔。この世界の始祖、原初の悪魔がこの地に降り立った。


まず最初に、悪魔は自分たちの住む場所を建設した。そして自分たちの周りに、5つの迷宮を設置し、この世界の(ことわり)を作ったと考えられている。


悪魔王である堕天使ルシファーは、その迷宮五島のど真ん中に巨大宮殿、ファーレンエンジェルパレスを建設。原初のドラゴンである伝説の存在、テーラードラゴンを番犬にした。

テーラードラゴンを倒した者は称号、「勇者」が与えられ、ルシファーからの力の付与が為されるらしい。


現在のダンジョンの最上位の存在と言われるファーレンエンジェルパレス、その建築に携わったのがこの国の興国の祖であると伝えられる龍の血族、龍人族(ドラゴニュート)であるレゲンデ・アレラ。彼女はルシファーから”創始者”の称号を預かり、作り出した大陸に住まわせた。


キヴェルディア超大陸の創始者となったアレラだったが、こちらも”大魔王”という称号を与えられたサタンに敗北。


注釈 最近の研究によって、悪魔たちにつけられた名前は仮称であることが判明した。


サタンの太刀は海に亀裂を走らせ、海の向こうの大陸も真っ二つにしたと伝えられている。




”創始者”はサタンの物となり、敗れたレゲンデは力尽き、自分ともう一人の龍人族、ノーブル・アラルカインとの子であるジルス・アラルカインをサタンへ預ける。


サタンは預かったジルス・アラルカインを手頃な森に放った。


邪魔だったのだ。


だが、サタンにとって大きな誤算が産まれる。


龍人族同士の子であるジルスは先祖返りを起こし、完全な”龍族”へと覚醒していたのだ。


覚醒したジルスは人の姿から龍の姿にその体を変化させ、サタンの元へと急いだ。


ジルスは母親を殺された事と自分を捨てたことに怒り狂った。


それを手に負えなくなったサタンは、鬱蒼とする森に駆け込み、ダンジョンを作ってジルスを妨害した。



ジルスはサタンを追い込むために、近くの街、タイトンを制圧し、人の姿で統治を開始。


最初はサタンを追い込むためだけに統治を開始したのだが、その後に出会った街の娘、アデライン・グラックスと恋をしてしまう。


アデラインと結婚したジルスは、その間に出来た子に名前を授けた。


長男をアラステア

次男をエーベルハルト

長女をカサンドラ


そしてミドルネームに自分のジルスを名乗らせた。


アデラインとの子はみな、龍族であった。これでジルスは、これからの自分の子供はすべて龍族であると悟った。


オルタン王国の初代王となったジルスだったが、その勢力を拡大しようとした矢先、侵略先のブルガンディ地方、ティルスで暗殺される。


人の姿の龍族は、耐久値も人と同じになるのだ。


それに怒ったのがエーベルハルトとアラステア。


まだ若かった二匹はティルス全域を焼け野原にした。


この二匹はまだ人の姿になれなかったのである。


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