表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/109

3. テンプレとフラグと時々チート(?)

 3. テンプレとフラグと時々チート(?)




 小説演劇同好会という、少し訳のわからない部活動をやる羽目になってしまったあたし。しかも『小説』をやるというのがまたいまいち分からない。でも冷静に考えたらまだ入部届けをだしていない。まだ間に合う。今ならまだ…… しかし、そんな考えは甘かったようだ。


 あたしは小説演劇同好会の扉を勢いよく開ける。そこには小鳥遊先パイの姿があった。


「小鳥遊先パイ!お話があります!」


「あら?凛花。私もよ。入部届けを出しておいたから書かなくて大丈夫よ。」


「はぁ!?なんでそんな勝手なことを!?」


 待て待て。まだ入部するとは言ってないよね?勝手に書かないでくれますかね?とりあえず取り下げをしないと。


「あたしは小説演劇同好会には入りません。」


「ダメよ。私はあなたに身を持って体験してもらう恋愛物をもう選んでいるから。」


 そう言いながら小鳥遊先パイは承認をもらった入部届けを見せてくる。この先パイ……意外と強引なんだけど。それにしても本当に変な部活に入ったなぁ……。仕方がない。こうなったらやけくそだ。あたしは小鳥遊先パイに言い放つ。


「なら勝負しましょう!あたしが勝ったらすぐにその入部届けを取り下げしてもらいますから!」


「いいわよ。そんなテンプレみたいな展開、割りと好きよ私。なら、その代わり私が勝ったら、私に付き合ってもらうからね?約束よ?とか言っておこうかしらね。」


 えっ?付き合う?それってデート的なあれですか?まあ別にあたしは構わないけどさ……。なんか恥ずかしいんだけど。顔赤くなってないかな……。


 こうして、あたしと小鳥遊先パイの入部をかけた勝負が始まった。


 体育館に向かい『卓球』で勝負することにする。私は中学生の時は卓球部だったから。ずるいとかは言ってられない。まずはこの勝負に勝つことが優先事項なのだから。


「じゃあ始めましょうか。」


「その前に小鳥遊先パイって卓球得意なんですか?」


「いいえ?正直やったことはないわね。」


 ふふ。なら楽勝でしょ。負けるわけにはいかない。



 ◇◇◇



 小鳥遊先パイはラケットと卓球台を片付けている。私は1人隅っこで体育座りをしている。完敗だ……おかしい。あんなに自信満々だったのに……。なぜ負けたのか分からない。こんなはずではなかったのに……。


「私の勝ちね」


「うぅ……嘘つきましたね!やったことないって言ったじゃないですか!」


「ないわよ。この小説のおかげじゃない?」


 そう言いながら一冊の小説を手渡される。タイトルは『恋して卓球!』だ。


「あまりラブコメは読まないんだけど、その主人公の女の子になりきっただけだから」


 なりきるって……そんなチート能力みたいなことできるんですか?あたしなんてただ必死になってただけなのに……。なんだか悔しいなぁ……。


「まぁ約束は約束だから。あなたは今日から小説演劇同好会のメンバーよ」


「……はい。」


 こうしてあたしは小説演劇同好会に入ることになってしまったのだった。

『面白い!』

『続きが気になるな』


そう思ったら広告の下の⭐に評価をお願いします。面白くなければ⭐1つ、普通なら⭐3つ、面白ければ⭐5つ、正直な気持ちでいいのでご協力お願いします。


あとブックマークもよろしければお願いします(。・_・。)ノ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ