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小説女優《ノベルアクトレス》~あたしは小説を演じて、小悪魔先パイに分からされちゃう???~  作者: 夕姫


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27. 密着取材

 27. 密着取材




 外は梅雨の影響か雨が降り続いている。もう1週間は立つ。湿気もすごいし気持ち悪い空気だ。あたしは梅雨が嫌いだなぁ。


 そんな事を考えながら歩いていると、見覚えのある後ろ姿が見えた。


「あれ春菜ちゃん?次は移動教室だよ?」


「えっ!あーそうだったね!ありがとう」


 春菜ちゃんは少しだけ焦りながらも笑顔で答えた。この子はいつもこんな感じでニコニコしている。そのせいなのか、たまに彼女が何を考えているのか分からなくなる時がある。


「あっそうだ凛花ちゃん。ねぇ、今日の放課後さ部活ある?」


「うん。あるよ。」


「それなら私も小説演劇同好会の部室行ってもいい?」


「えぇ!?面白いことなんて何もないけど……。」


 春菜ちゃんが来ることは別に構わないんだけど……あたしと結愛先パイの関係がバレるのが怖い……。だって結愛先パイいつも悪い顔するから、気が気じゃない。


「私こう見えても新聞部なんだよ!だから部活に密着って企画があって……協力して凛花ちゃん!お願い!」


「うっ……。」


 そんな風に頼まれると断りにくいんですけど……。まぁ別にいいか……。それにしても密着取材とかって大変そうだよね……。何聞かれるんだろう。あたしの恋愛事情とか絶対聞かないで欲しいなぁ……。


 そして放課後。あたしは一足先に結愛先パイに報告するために部室に行く。


「ということなんですけど?」


「いいんじゃない?日下部さんのためなら。断わる理由もないでしょ。」


「あたしはこの小説演劇同好会でまともな活動したことないですけど?」


「まとも?あー。あなたはいつも我を忘れて気持ち良さそうに悶えているものね?大きな声で?」


 うるさい。この前は結愛先パイだって声大きかったよ!お互い様だ。


「何よその顔?」


「何でもありません。」


 すると結愛先パイは突然立ち上がりあたしを壁のほうへ追い込む。


 ドンッ!!


 背中には硬い感触があり、目の前には結愛先パイの顔があった。いわゆる壁ドンである。


 どうやらあたしは今結愛先パイによって壁に追い込まれてしまっているらしい。結愛先パイの目つきが変わった。


「ねぇ凛花。日下部さんが来る前にキスしちゃおっか?」


「えっ!?ちょっと待ってください!!」


 結愛先パイは顔を近づけてくる。これはまずい。非常にマズイ状況になってしまったようだ。しかし、ここで逃げれば怪しまれるだろう。なのであたしは目を瞑った。


 コンコン。ガチャッ。


「失礼します……えぇ!」


 ゆっくりと扉が開かれていく。そこには予想通り春菜ちゃんがいた。早すぎるよ春菜ちゃん……。まずい。この状況。何か言い訳を考えないと。すると、結愛先パイが急に抱きついてきた。


 ギュウゥゥ~。


 強く抱きしめられる。苦しい。でも柔らかい。ふと春菜ちゃんを見ると、驚いたような表情をしていた。そりゃそうだよね……。


「何してるんですか!?二人とも!?」


「あら。日下部さん。見ての通り凛花の身体を堪能していたところだけど?」


「えっと……そ、そうなんですか?」


「違うよ!ただふざけていただけ!」


 あたしは慌てて否定した。あたしは結愛先パイの顔を睨む。すると結愛先パイはつまらないって顔をしている。あぁもう……。なんでこんなことに……。


「ごめんなさい。本当は小説にある壁ドンからのキス。からの抱きしめってどうなのか確かめていただけよ?ね?凛花」


「そう!実はそうなんだ春菜ちゃん。あたしたちはこう言う疑問とかを演じてより小説の世界を堪能しているんだぁ。」


「そうなんだ。ビックリしちゃった。それで密着取材の件、大丈夫ですか?」


「ええ。もちろん。協力させて欲しいわ。」



 そして、春菜ちゃんと結愛先パイが握手をする。密着取材……一体どんなことを聞かれるんだろう……。なんだか不安になってきた。その後、あたしと結愛先パイは春菜ちゃんと打ち合わせをした。


 春菜ちゃんが帰った後、部室には再び静寂が訪れる。あたしと結愛先パイの間に妙な空気が流れる。さっきまで春菜ちゃんが座っていた椅子に、今は結愛先パイがいる。それだけなのに、なんか変な気分になる。


 そんな時、結愛先パイがこちらを見つめる。んっ……な、なに……?あたしも見返すと、結愛先パイはニヤッとした顔を見せたあと、いきなり腕を伸ばしてきてあたしを抱き寄せた。


 ドサッ! そして結愛先パイは、あたしの顔のすぐ横に手をつき覆いかぶさるような体勢になった。


 壁ドンならぬ床ドンだ。


 あたしは驚きのあまり声が出なかった。そして結愛先パイは耳元で囁く。


「ねぇ凛花。週末私の家で密着取材ね?日下部さんがいるのにするのも悪くないんじゃない?」


「変態ですか!?結愛先パイは!?」


「声の出せない状況。快楽に我慢できなくなった凛花は、あの防音の部屋へ私を誘い、激しく乱れる……。」


「しません!絶対しません!」


「あら残念。」


 結愛先パイは不敵な笑みを浮かべながら言った。密着取材。何聞かれるんだろう……。怖いなぁ……。

『面白い!』

『続きが気になるな』


そう思ったら広告の下の⭐に評価をお願いします。面白くなければ⭐1つ、普通なら⭐3つ、面白ければ⭐5つ、正直な気持ちでいいのでご協力お願いします。


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