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小説女優《ノベルアクトレス》~あたしは小説を演じて、小悪魔先パイに分からされちゃう???~  作者: 夕姫


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20. 秘密の共有

 20. 秘密の共有




 あれから勉強会に区切りをつけて、夕食を食べた。夕食はみんなで定番のカレーを作った。まぁあたしはほとんど何もしてないけどさ……。だってあれから頭がボーッとしちゃって、あんまり集中できなかったんだもん……。


 そして今、あたしは水瀬さんとお風呂に入っている。結愛先パイの家のお風呂は広いから問題ないし、1人ずつ入るのも申し訳ないからあたしは水瀬さんと。サキちゃんと春菜ちゃんで交代で入ることにした。


「はぁー。勉強会。全然集中出来なかったよ。水瀬さんは?」


「私は普通……かな?」


「水瀬さんは元から頭いいもんね。スタイルもいいし、モテるし羨ましい……」


 そう言いながらあたしは身体を洗っている水瀬さんを見る。うん。やっぱりスタイルがいいなぁ……。それにしても肌綺麗だよね?シミひとつ無いじゃん!何このツルスベ具合……。うらやましい……。


「凛花ちゃん。なんか目がイヤらしいよ?」


「そんなことないよ!ほらっ!早く湯船に浸かろ!」


 そう言ってあたしは先に湯船に入る。


「ふぅー」


 気持ちぃ~。ずっと入ってたいくらいだよぉ。


「ねぇ凛花ちゃん。ちょっと聞いて欲しいことがあるんだけどいいかな?」


「なに?」


「私さ、最近変なんだ……。」


「変って?」


「その……ある人のことを見たり考えるとドキドキするの。胸が苦しくなるっていうかさ。恋……なのかな。」


 ……え?それってもしかして恋!?あの完璧超人の水瀬さんが!?でも確かによく見ると顔赤いかも……。


「へぇ~。そうなんだ。あたしは好きな人いないから分からないけど。応援するよ!どんな人なの?」


「あっ……それはまだ内緒!」


 なんでだろう。あたしは気になって仕方がない。水瀬さんの好きな人は誰なんだろう。きっと素敵な男性なんだろうなぁ……。




 そして夜の時間だ。みんなが寝る前にトランプでもやろうということになり、今あたしたちはババ抜きをしている。ちなみによくあるビリは罰ゲームつきのやつだ。その罰ゲームは『ひとつ凄い秘密を暴露する』だ。


 これは意外にもそういうの好きそうな春菜ちゃんじゃなく、サキちゃんの提案だった。あたしとしては別になんでもよかったのだが、どうせなら面白い方がいいということでこうなったのだ。


 しかし……良く考えたらこれは危険なことなんじゃ?結愛先パイが負けたら……あたしの事話しそうだし……。うーん。すると結愛先パイと目が合った。すごく悪い目をしている……。絶対バラす気だよ、あの人。ここは何とか回避せねば!


「ごめん!あたし結愛先パイの横がいいな?席替えしちゃダメ?」


「いいよー。本当に凛花ちゃんは小鳥遊先輩と仲良いね?」


「いやさ、こういうゲームは頭がいい人がイカサマとかするからさ!監視だよ監視!」


「イカサマ?ババ抜きにイカサマなんてないでしょ?凛花あなた失礼ね。」


 とりあえず結愛先パイの横にこれた。そして時計回りだから結愛先パイがあたしのカードを取る。完璧。ジョーカーはあたしが守る!


 本来のルールから逸脱したババ抜きが始まった。さすがに5人もいるとペアが揃いにくい。それでもだんだんみんなの手札が減ってきた。あたしの手札はあと2枚。もちろん守り続けてきたジョーカーがある。結愛先パイがあたしの手札を見る。そして手を伸ばしジョーカーを取ろうとする。あたしは力を入れて引かせないようにする。


「?……なに凛花?」


「いや……本当にいいんですか結愛先パイ?こっちのカードで?」


「……。どういう意味かしら?」


「そのままの意味です。よ~く考えてから引いたほうがいいですよ?」


 あたしのその発言を聞いて一旦手を引く結愛先パイ。しかし結愛先パイは微笑みながらあたしに言う。


「あー。そういう事。だから私の横に来たのね?でも凛花?あなたが負けても同じじゃないの?」


「えっ……。」


 しまった!あたしは結愛先パイにバラされないようにするあまり、あたしが負けた時の事考えてなかった!どうしよう……。結愛先パイはあたしの耳元でみんなが聞こえないくらいの声量で囁く。


「ふふっ。秘密を共有するのはとても楽しいわね凛花?」


「ひっ……。」


 そう言って結愛先パイはあたしのカードを一枚引く。


「あっ……。」


 それはジョーカーだった。結局ゲームは結愛先パイが負けた。もう終わりだ……。


「それじゃ小鳥遊先輩!秘密を暴露しましょう!」


「そうね……私的には特にないのよね?秘密って。だからみんなの聞きたいことを話すって言うのはどうかしら?それじゃダメ?」


「はいはーい!じゃあ私から質問!小鳥遊先輩は好きな人いますか?」


 すごく直球な質問をする春菜ちゃん。しかも興味津々の目をしながら。春菜ちゃんは本当にこういうの好きな女の子だよね。


「ふふっ。いるわよ?まぁこの学園の生徒ではあるけどね。」


「おお!やっぱりそうですか!この学園……誰ですか!?やっぱりイケメンですか!?」


「それは秘密。さすがに教えられないわね。」


 そう言って結愛先パイは口の前で指を立てる。その仕草を見てキュンとする男子は少なくないだろう。


 結愛先パイ好きな人いるんだ……。なのになんであたしにあんなことするの?あたしは複雑な気持ちになる。それからもいろいろな話をして、みんなが寝る時間になった。

『面白い!』

『続きが気になるな』


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