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100. 身体測定

 100. 身体測定




 うーん。あたしの目の前には秘密の花園が広がっている……今日は身体測定だ。更衣室で体操着に着替える。制服だと動きにくいからね。それにしてもみんな発育がいいなぁ……。特に衣吹ちゃんとか。そんなあたしの視線に衣吹ちゃんは気づいたのか話しかけてくる。


「どうしたの凛花ちゃん?私の身体に何かついてる?」


「えっ?いや見てないよ。」


「そうかなぁ~さっきから見てたような気がするけど。あっ、もしかして私の身体に興味があるとか?」


「そ、そんなことないって!ほら早く行こうよ衣吹ちゃん。」


 危なかった。危うく見透かされそうになった。保健室に着くとそこには何人かの先生がいた。そして身長・体重測定が始まる。まずは身長からだ。あたしより背の高い人が多い。160cm以上ある人も何人かいるようだ。そして身長を測り終えたあと次は体重測定だ。体重計に乗った瞬間、あたしは目を疑った。体重が明らかに増えているのだ。


 嘘でしょ!?なんでこんなにも増えるわけ?太っていることにショックを受けた。結果、あたしの体重は3kgも増えていた。


 この高校生になってから3kg増えたことになる。おかしい……あんなに結愛先パイに分からされているのに。あれは疲れるだけでカロリーが消費できてないのかな?……ダイエットしよう。そう決心して更衣室に戻り制服に着替えて教室に戻る。その後一日ブルーな気持ちでいた。


 放課後。あたしはそのまま部活に行く。


「はぁ……。」


「なにかしら?いきなりため息なんてついて?」


「聞いてくださいよ結愛先パイ。今日は身体測定だったんですけど……。」


「はいはい体重が増えてたのね?」


 うっ……。すぐにバレた。というかもしかして結愛先パイはあたしが太ったことに前から気がついてたんじゃ……?


「結愛先パイ!ひどい!あたしが太ったの知ってましたよね?言ってくださいよ!」


「知らないわよ……。ため息つくなんてそれくらいしか理由ないでしょ?あなたは身長だって少し低いくらいだし。」


「もう!なんで胸は大きくならないの!あんなに結愛先パイに揉まれてるのに!」


「ちょっとあなた!声が大きいわよ!」


 あっ。つい熱くなってしまった。でも事実なのだ。あたしの胸は結愛先パイに揉まれている割には全然大きくなっていない。むしろ小さいままだ。良く言われている胸を揉むと大きくなるというのは嘘だな。


「まあ安心なさい。あなたの胸はまだ成長する余地はあると思うから。……たぶんね?」


「たぶんですか!?そこは絶対って言ってほしいです!結愛先パイのせいであたしの胸が育たなくなったんですよ!責任取ってください!」


「無茶言わないでちょうだい。なんで私のせいなのよ……。」


 むぅ。明日から鶏肉食べる!ムネ肉!……って違う!なんかいつの間にかあたしの胸の話になってるんだけど、体重だよね。体重。


「結愛先パイの身長と体重を教えてください。」


「嫌よ。なんで教えなきゃいけないのよ?」


「いいじゃないですか!隠す必要ありますか?あたしに?」


 結愛先パイはなかなか自分のことを話さない。あたしが睨んでいると観念したのかしぶしぶと口を開いた。


「はぁ……まぁ隠す必要もないし、身長は164cmで体重は49.8kgよ。これでいいかしら?別にあなたのは教えなくてもいいわよ。」


 あたしよりも10cm以上も高い……。それに体重もほとんど同じ……。それよりも勝ち誇った結愛先パイの顔が気に入らない……。


「うん。これは結愛先パイが痩せすぎです。もっと食べましょう!」


「というか。別にあなたは太ってないんだからそんなこと気にする必要ないんじゃない?そもそも中学生の時は運動部で今は文化部なんだから仕方ないんじゃない?」


 確かに結愛先パイの言う通りかもしれない。だけどあたしにとっては深刻な問題なのだ。よし!デザートを禁止にする!ご飯は食べる。そうしよう!


「あたし。デザートを禁止にします!結愛先パイも協力してください!」


「私も?嫌よプリン食べたいもの」


「プリンとあたしどっちが大事なんですか!」


「なら。あなたを食べさせなさい!それならプリンを我慢するわ!」


「結愛先パイ!し~っ!声が大きいです!」


 あたしたちは何やってるんだろう……。結局一週間、デザートを禁止にしたけど、長くは続かなかった。うん。運動するべきだな。そうあたしは思うのでした。

『面白い!』

『続きが気になるな』


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