【Vtuber】センパイとイイコト、しましょ？【ASMR】

『ばぶシチュボ？』

『シチュボ飽きた』

『配信でやらずにボイス売って欲しい』

「こんばんは、ASMR系Vtuberの羽生みくまです。今日は好評だったセンパイシチュのボイスを皆さんにお届けしたいと思います」

『ASMRと聞いて初見』

『好評だったか……？』

『先輩後輩ボイスはミクマネキ自作個人販売サイトランキング上位だからまあ売れてる』

「高音質マイクを干し芋から送ってくださった匿名希望の方ありがとうございます」

『ガチ恋系Vじゃないのに干し芋送る人いるんすね』

『やべーやつから機転が効いてオモロいけどやべーやつに格上げされたからな。前回の俳句ゲーム実況突発コラボ配信で』

『あれ801ネキファンの間で多少話題になったらしいぞ』

『収益化はよ』

「チャンネル登録者数も嬉しいことにそろそろ節目の数字に到達間近というのもありまして、少し大きめな長時間企画を考えております。いい感じの数字まで押し上げてください、仕事辞めるために収益化したいです」

『ストゼロネキ再生数と同接の割にチャンネル登録者数少ないよな』

『ばぶネキみてるのバレたくないから登録外してる人多そう』

『Vtuber自体多いし切り抜きで気になった動画は見るけどチャンネル登録まではしない勢が増えてるせいもある。あとは企業箱推し派閥の台頭』

『推し増えすぎ問題で全員追える時間ないから泣く泣く……』

「……もっと魅力的なVになれるよう頑張りますよ。でも今日はやりたいことをやりますのでASMRに付き合ってください。皆さんヘッドフォン等の準備はよろしいですか」

『いいよ』

『はよ』

『新ボイスだして』

「それでは、始めます。3、2、1、act」

「後輩くんよく来たね、センパイとイイコトしましょ？」

『いいマイクの本気声だぁ』

『音質良くなって息遣いが綺麗に聞こえる』

『みくまネキの吐息の芝居好きよ』

『匿名希望ニキネキサンキュー』

「ほら、すわって……ここよ」

『ええやん』

『質ですわよ』

『たすかる』

「ほら、もう、焦らしちゃ嫌よ。はやく始めましょ？」

『えっっっっっつ』

『たすかる！』

しめしめ引っ掛かったな。

センパイはセンパイでも洗牌のほうだ！

くらえ、ジャラジャラ音！

『は！？』

『うわ音でか』

センシティブASMRから一転、驚愕でコメント欄が流れていく様はまさに愉悦である。

愉悦部としてはしてやったりといったところだ。

「先輩ならぬ洗う方の洗牌ASMRを仕掛けたら視聴者さんはどんな反応をするか？という視聴者ドッキリ企画でしたー！」

『ダジャレかよ』

『ストゼロネキがただただ愉悦するだけのシリーズ』

『お前さぁ』

『マイク貰ってから初配信これとか匿名希望さん泣いてるよ』

『視聴者厳選やめろ』

「はー酒が進むわー！」

『うーんこの社畜外道』

『チャンネル登録の流れが完全に前フリ』

『自分から登録者減らすようなことするなよ』

「というわけで、改めましてこんばんはー！ストゼロ哺乳瓶でお馴染みの酒クズ社畜Vtuberの羽生みくまです！今日の本当の配信内容はオンライン麻雀実況麻雀牌ASMR配信―黄酒を添えて―です！」

『フランス料理みたいな名前で中華詰め合わせおもろいからやめろ』

『ホアンチュウ？』

『中国の酒、紹興酒と同じ』

『料理で使うやつ？』

『えぇ……とうとう料理酒に手を出してしまったのか……』

「まってください。紹興酒は普通のお酒です！料理にも使うこともありますが、元々は中国発祥の古いお酒です！」

『へー』

『知らなかった』

「まあこれはほぼ料理用なんですけど」

『通常運転』

『せやろな』

『いいやつは高いもんな』

「それでは東一局！張り切って参りましょう！」

このあと、役満を頭ハネで逃す撮れ高があったり、酔いが回ってみくま銀行特別融資タイムに入ったりしたが、それは別のお話。

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