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30. エピローグ

 商人によって活気づいていたハーゼルゾネットは夜になると一変不気味な雰囲気を漂わせる。

 どこからともなく、浮浪者やローブを深くかぶった行商、娼婦などが街に現れる。

 それでも今一番、不可解な存在は俺らだろう。

 

 タタタタタ。


 俺はミオをお姫様だっこしながら、連なる民家の屋根を駆ける。

 その後ろにはキューンは頬を両手で押さえながらついてくる。


「リュックくん、いいよ、私置いてっても!」

 

 ミオの顔は真っ赤だ。


「いや、あの状況でミオを一人にできない!」


「さすがリュック様、もう立派なミオ様の王子様なんですね!」


「キューンちゃぁん……」


「そ…そうだミオ、君は俺の大事な恋人なんだから」


「ばか」


 キューンのせいで俺達は恋人のフリをやめることができなかった。もし嘘だとバレだら彼女の反応の想像ができないからだ。


 俺たちは今【(ぜろ)盗賊団(とうぞくだん)】を追いかけている。




 ■




 十分ほど前、俺達は大通りから声を聞いた。


「泥棒!」


 駆けつけると、馬車は大きな衝撃で破壊されており、商人によると樽一つ分の財宝が盗まれたそうだ。


 商人の視線にはまだその泥棒は逃げていた。


 俺は驚いた。


 なぜなら彼の背負っていたバッグには御守りがつけられていたのだから。


「あいつがニセ零騎士(ぜろきし)だ、追おう!」




 ■




 しかしミオを置いていけば、奴の仲間に襲われるかもしれない。

 だから俺はミオを抱きながら追いかけることにした。


 だが、被害を出さずに追いつくのは難しい。

 速さではこちらが勝っているのだろうが、彼の進路方向は読めず、路地裏や独自の隠しルートで何度も何度も見失った。

 壁を破壊しながらでいいのなら、なんとか追いつきそうなのだけど…。



 台所のネズミを捕まえることができない。そんな感覚だった。

 しかし、ついにその【ニセ零騎士】を路地に追い込むことに成功した。

 男はたじろいでいる。


「なんとか路地裏に閉じ込めるために誘導できた、もう逃げられない」


 そう俺が問い詰めると、向こうもようやく口を開いた。



「ヒヒ……ホンモノはこんな顔してたのかぁ」


 恰好は俺を模していたが、話し方や声は似ても似つかなかった。

 彼の声は不気味だ。しかし聞き覚えがあった。



「ヒヒ、逃げ道がないのはお前の方だァ!ヒヒヒ……さぁ、お前ら、やってしまえ!」


 男が右手を上げるて視線を辿ると、頭上から4人の盗賊が降りてきた。

 彼らはいずれも手にナイフや曲刀などが握られている。



「路地裏からの攻撃……避けるには狭いけど……!」



攻撃祈願(こうげききがん)】【防御祈願(ぼうぎょきがん)】【俊敏祈願(しゅんびんきがん)】!



 俺は危険を察知して横の路地の壁にタックルして彼らの攻撃を避けた。

 もちろん抱えていたミオにケガのないように細心の注意を払って。


「何ぃ!?」


 ニセ零騎士は驚いている。


「何やら怪しい技を覚えたようだが、ダメージは入ったようだな!」


 俺は顔を歪ませる。


「大丈夫!?リュックくん!」


「壁の修理代なら……全然大丈夫じゃない……」


「そっち!?」


 ミオは引いていた。

 引かないで欲しい。

 今は戦闘のことよりも、資金の方が余裕がないのだから。



「無傷だと…!?」


 男は一度は驚いたものの、すぐに不敵に笑い始めた。


「ヒヒヒ…ファルマン領にいたときより強くなっているようだな」


 彼は仮面を脱ぐと、顔が顕わになった。

 男の顔は目にクマがあり、何かを恨めしそうな顔をしていた。


 彼は……彼は……まずい

 本当に誰だ?


「彼はファルマン領【十選騎士序列第6位】のシャディアです、顔を知る由もありません、彼もまたヘルムを被って闘いに挑んだわけですから」


 キューンは俺に丁寧に教えてくれた。


「もしかしてあの【影縫い】の…強かったな、しかしなぜこんなことを!」


「ヒヒヒ…お前にもう一度挑もうと思ったんだよぉ!今度は一本先取の遊びじゃねえぞ!本当の殺し合いだ!てめぇへの対策はバッチリだ!もうやられたあの頃の俺じゃねぇ」


「なぜですか…!?なぜ十選騎士のあなたがこんな賊まがいなことをするのですか!?」


 シャディアはその質問を待っていたかのように答えた。


「ヒヒヒ……ウザいんだよ貴様はよぉ……」



 彼によると、【十選騎士(じゅっせんきし)】の格が【零騎士(ぜろきし)】の活躍のせいで、大きく下がったことに腹を立てているようだった。

 そして【零騎士】の評価を下げ、なおかつ、本物をおびき寄せて始末することを計画したらしい。



「なんと下賤な!貴方はファルマン家の称号を譲り受けた騎士なんですよ!?」


 キューンの目つきが珍しく鋭くなる。


「キューン……お前もずっと上位にいて目障りだった、お前も殺してやる」


「………」


 俺は黙って、キューンに目で合図を送った。

 キューンは頷いて俺の意図を汲み取った。


「それに、人数はこっちは5人。お前らは3人、非戦闘員を抜けば2人か!?人数有利だ!!」


「………」


「今の俺に勝てるのは、ファルマン領ではデカブツのアリシアくらいだ!!それ以外の奴は全員ぶっころしてやる」


 シャディアはそう啖呵をきると


「……………呼んだ?」


「……は?」


 そのデカブツが現れた。

 バチン


「ぎゃあああああ」



 シャディアという男は上空30メートルほどぶっ飛んだ。

 彼の頬にはありえないほど真っ赤で大きな平手の痕があった。

 夜空に煌めく星だと勘違いするほどの滞空していた。

 その平手の持ち主は



 かわいい寝間着のアリシアだった。

 白い生地で至る所にのフリルが施されている。


 アリシアはこちらに気づくとドスドスと歩み寄ってくる


「……旦那様……ぐっどいぶにんぐ……」



「来てくれてありがとう、アリシア」


 アリシアは眠気眼で目をこすっている。


 俺とシャディアが会話している間、キューンはユニークスキルを使用して、アリシアの家までポータルを繋げてくれたのだ。



「あのファルマン領のアリシアだと!?」

「なんでアイツがここに」


 アリシアを恐れた残り4人の盗賊はそれぞれ別方向に逃げていく。

 俺はリーダー格さえ倒せれば良いと思っていたので他の奴らは放っておこうと決めていた。


 帰ろうと言おうとした、その矢先。


 白色の流星が夜空を駆ける。

 ビュン。ビュン。ビュン。ビュン。

 それは逃げる4人を順番で捕え、全員を倒してしまった。

 そして俺の頭上の屋根の上でピタっと止まったのだ。




「まだ立派な騎士には程遠いようだな、リュック=ストレイジ」


「クロエ!お前また来たのか!」


 その流星の正体はクロエだった。

 彼女はアリシアと違い、きちんと騎士のかっこうをしていた。


「逃がしてどうする!ファルマン家の名を穢す者を許すな!」


「倒してくれてありがとう、だけど何でここに?」


「寝起きのお姉様一人では不安だったのだ、決してお前の仲間になったつもりはないぞ」


 まただ。

 このごろはアリシアに会うと、呼んでもないクロエも付いてくる機会が多くなった。

 仲間になりたいのならそう言えばいいのに。

 クロエは照れ隠しをしながら、長い髪をかきあげると月光が髪の毛を白色に照らした。


「ヒヒヒ……ヒヒヒヒ………」


 アリシアから一撃をもらって仰向けで倒れていた彼、シャディアはおもむろに笑い出した。


「お前……笑ってられるのは今のうちだ…」


「何?」



 シャディアはバッグから緑色の羽を取り出した。


「リュック様!あれは【古鳥(こちょう)(はね)】です、一度だけ激しい旋風を巻き起こす羽!」


 キューンによると、あれはSランクの攻撃アイテム。

 羽は緑色に光ると、竜巻を巻き起こした。

 ビュゥゥゥゥン!!


 まずいな。避けないと。

 ビタッ

 俺は避けようと思ったが、足が動かなかった。

「な…」


 ――【影縫(かげぬ)い】



 月光によって作り出された男の影は不自然にまで俺の足元まで伸びていた。


「ヒャハハハハ!!影縫いだよ!!お前は竜巻からは決して避けられない!」


 絶体絶命の大ピンチ。

 この状況を見た誰しもがそう思うだろう。

 しかし、アリシア、キューン、クロエ…そしてミオは俺の心配などしなかった。

 薄情者だな。

 と心でつぶやきながらも内心では微塵にも思っていなかった。


 

 ――【攻撃祈願】【技巧祈願】【俊敏祈願】


 俺は足場が石畳であることを知ると、あるアイデアを思いついた。

 俺は動けないなりに、身体を左右に捻り、足場の石畳を地面を擦れさせる。

 わずかだがガクガクと揺れる。

 いけるかも。

 次に脚に思いっきり力をいれて跳躍を試みる。


 すると、

 俺は建物の3階ほどの高さまで飛び上がった。そして


 馬車ほどの大きさの岩がすっぽりと地面から抜けて俺の脚に吸い付いている。


「な…何ィ!」


【影縫い】は敵の影に入ると脚が動かなくなるが、力が入らなくなるわけではない。


 俺は腰を曲げてその岩を竜巻にぶつけてみると、


 パァァァン


 その竜巻は直ちに消滅した。


「ヒ……?」


 風が完全に止んで、静寂が訪れる。シャディアは状況を把握できずにいた。



「ヒ……え……あの巨鳥の羽………1枚を手にいれるため………俺は15年懸けて集めたナイフのコレクションを全部売ったんだぞォ!!?」


 え!なにその趣味。

 年代別に壁一面に飾ったりするのだろうか。いいなぁ。俺も趣味にしてみたい。


 対空途中に影縫いの効果が切れると、岩は俺の足から離れ、シャディアの頭上に落ちる。

 シャディアは間一髪で避けると尻もちをついて、息を切らしてしまった。



「ヒヒ…ハァハァ……おかしい……この前戦ったときはこんなに強くなかったハズ……【零騎士】……お前は何者なんだ!!唐突に現れやがって…!!ファルマン領で散々暴れやがって…!!キューンも…アリシアも…クロエも…なんでこんな男を慕ってるんだ!!お前ほどの実力のやつ…今までどこにいたんだ!実は元有名な冒険者パーティに属していたんだろ!!経歴を隠すなんて騎士として卑劣だ!!お前の属しているパーティはなんだ!!本当の名前はなんていうんだ!!」

 


 シャディアは自暴自棄になっていた。それほどナイフが大事なコレクションだったのだろう。


 俺は名乗るつもりはなかったが、卑劣と言われては、名乗らざるをえない。


 俺は一歩足を踏み入れる。



「リュック様!名乗ってはなりません!」


「リュックくん!パーティ名はやめておこうよ!」


 キューンとミオは俺を止める。



「いや、高らかに名乗りあげろ!リュック=ストレイジ!」


「……旦那様…………私達のパーティの名前……言って」


 逆にクロエとアリシアは俺を促す。



 俺とミオとキューンとアリシア……そして一応クロエの5人の冒険者パーティ。


 その名も、




最強騎士団(さいきょうきしだん)




「俺は【最強騎士団】リーダーのリュック=ストレイジだ」



 俺の顔は真っ赤になっていた。ミオとキューンも同様だ。


「よくぞ言った!【最強騎士団】…最高の名だ!」


 パーティの名付けの親がしゃしゃり出てきた。

 これはギルドに申請するときにクロエがやってきて、やたらめたら推してきた名前だ。


「最強……!最強……!」


 姉のアリシアも気に入ってるようで、ちょこんと跳ねて、独自の踊りを披露している。



「最強……? ヒヒ……だっせえ名前だなァ……!」


 挑発になってない。

 事実を突きつけるのやめてもらえます?


「なんだあの無礼者は!!」


 クロエは彼の言葉をきいて地団駄を踏んで怒っている。


「ヒヒ…わかったぜぇ、お前の強さのからくり」


「なんだって」


「お前……俺と同じでSランクアイテムを使ってるな!?じゃなければあんなに急に強くなったりしねぇ…身体能力を上げる消費アイテムを使ってるんだろ!?」


 シャディアは俺のバッグに視線を寄せた。

 確かに俺は彼と戦ったときより強い。

 しかしそれは俺は【十選騎士】との闘いでは御守りを15枚しか使わないことを縛っていただけだ。

 決してSランクアイテムのおかげではない。



 ――しかし俺にはその代わり……。



「ヒヒヒ……ならば!」



 ―――【所持品鑑定(しょじひんかんてい)】!


 民家の3階からスキルを発動されてしまった。どうやら盗賊はもう一人隠れており、住民としてなり潜んでいたらしい。

「ヒヒヒヒ!アイツは【窃盗(せっとう)】のスキルも持っている、お前のレアアイテムを盗んで逆転してやるぜ!!」


「そしてヒーッヒヒヒ!!俺はお前に勝つ!!!」



<<鑑定完了(情報開示)…冒険者【リュック=ストレイジ】の所持品


 ――以前受けたときとは違い、今度は情報を開示された。



 ――夜空に輝く白い文字で俺の所持品の情報が浮かび上がる。



【布鞄】ランクE

【薬草】ランクE

【薬草】ランクE 

【攻撃祈願】ランクE




 ――男たちは品定めをしている。



【攻撃祈願】ランクE

【攻撃祈願】ランクE

【攻撃祈願】ランクE

【攻撃祈願】ランクE

【攻撃祈願】ランクE



 ――男は異変に気づく。



【攻撃祈願】ランクE

【攻撃祈願】ランクE

【攻撃祈願】ランクE

【攻撃祈願】ランクE

【攻撃祈願】ランクE

【攻撃祈願】ランクE

【攻撃祈願】ランクE

【攻撃祈願】ランクE



 ――同じアイテムばかりの異常な所持品。



【攻撃祈願】ランクE

【攻撃祈願】ランクE

【攻撃祈願】ランクE

【攻撃祈願】ランクE

【攻撃祈願】ランクE

【攻撃祈願】ランクE

【攻撃祈願】ランクE

【攻撃祈願】ランクE



 ――バッグの中は弱小の御守りだらけ



【攻撃祈願】ランクE

【攻撃祈願】ランクE

【攻撃祈願】ランクE

【攻撃祈願】ランクE

【攻撃祈願】ランクE

【攻撃祈願】ランクE

【攻撃祈願】ランクE



 ――視界一面がその御守りの文字で埋まる。



【攻撃祈願】ランクE

【攻撃祈願】ランクE

【攻撃祈願】ランクE

【攻撃祈願】ランクE

【防御祈願】ランクE

【防御祈願】ランクE

【防御祈願】ランクE

【防御祈願】ランクE

【防御祈願】ランクE




 ――文字が空を覆い尽くす。


【防御祈願】ランクE

【防御祈願】ランクE

【防御祈願】ランクE

【防御祈願】ランクE

【防御祈願】ランクE

【防御祈願】ランクE

【防御祈願】ランクE

【防御祈願】ランクE

【防御祈願】ランクE

【防御祈願】ランクE



 ――終わらない。


【防御祈願】ランクE

【防御祈願】ランクE

【防御祈願】ランクE

【防御祈願】ランクE

【防御祈願】ランクE

【防御祈願】ランクE

【防御祈願】ランクE

【防御祈願】ランクE

【防御祈願】ランクE

【防御祈願】ランクE



 ――まだ終わらない。


【防御祈願】ランクE

【防御祈願】ランクE

【防御祈願】ランクE

【防御祈願】ランクE

【防御祈願】ランクE



 ――「おい」


【防御祈願】ランクE

【防御祈願】ランクE

【防御祈願】ランクE

【防御祈願】ランクE

【防御祈願】ランクE



 ――「いつになったら鑑定が終わるんだ!!!」


【防御祈願】ランクE

【防御祈願】ランクE

【防御祈願】ランクE

【防御祈願】ランクE

【防御祈願】ランクE



 ――「バカじゃねえのか!?こんなに御守り持って!!」


【俊敏祈願】ランクD

【俊敏祈願】ランクD

【俊敏祈願】ランクD

【俊敏祈願】ランクD

【俊敏祈願】ランクD

【俊敏祈願】ランクD

【俊敏祈願】ランクD



 ――「御守りは一人ひとつまでしか効果がねえんだぞ!知らねえのか!?」


【俊敏祈願】ランクD

【俊敏祈願】ランクD

【俊敏祈願】ランクD

【俊敏祈願】ランクD

【俊敏祈願】ランクD



 ――「重複する」



【俊敏祈願】ランクD

【俊敏祈願】ランクD

【俊敏祈願】ランクD

【俊敏祈願】ランクD

【俊敏祈願】ランクD

【俊敏祈願】ランクD

【俊敏祈願】ランクD

【俊敏祈願】ランクD



 ――「は?」



【必中祈願】ランクD

【必中祈願】ランクD

【必中祈願】ランクD

【必中祈願】ランクD

【必中祈願】ランクD

【必中祈願】ランクD


 ――「【荷物持ち】の俺だけは御守りの効果が重複するんだ」



【必中祈願】ランクD

【必中祈願】ランクD

【必中祈願】ランクD

【必中祈願】ランクD

【必中祈願】ランクD

【必中祈願】ランクD


 ――シャディアはその言葉を聞いて絶句する。


【開運祈願】ランクC

【開運祈願】ランクC

【開運祈願】ランクC

【開運祈願】ランクC


 ――「俺を騙ったお前なら1枚分の御守りの力を知っていると思う」


【開運祈願】ランクC

【長寿祈願】ランクC

【長寿祈願】ランクC

【長寿祈願】ランクC

【長寿祈願】ランクC


 ――「1人1枚しか所持できない御守りを」


【長寿祈願】ランクC

【技巧祈願】ランクC

【技巧祈願】ランクC

【技巧祈願】ランクC

【技巧祈願】ランクC



 ――「俺は今152枚持っている」



【技巧祈願】ランクC

【技巧祈願】ランクC

【技巧祈願】ランクC

【技巧祈願】ランクC


 ――シャディアは膝をつく。


【技巧祈願】ランクC

【技巧祈願】ランクC

【技巧祈願】ランクC

【技巧祈願】ランクC


 ――「デ…デタラメだ……」


【技巧祈願】ランクC

【技巧祈願】ランクC

【技巧祈願】ランクC

【技巧祈願】ランクC

【耐性祈願:麻痺】ランクC



 ――俺はファルシオンを鞘から抜く。



【耐性祈願:麻痺】ランクC

【耐性祈願:麻痺】ランクC

【耐性祈願:麻痺】ランクC

【耐性祈願:麻痺】ランクC



 ――シャディアは俺を見てガクガクと身体を震わせている。



【耐性祈願:毒】ランクC

【耐性祈願:毒】ランクC

【耐性祈願:毒】ランクC

【耐性祈願:毒】ランクC

【耐性祈願:毒】ランクC



 ――鑑定士の顎もずっと開いたままだ。



【攻撃祈願】ランクE

【攻撃祈願】ランクE

【攻撃祈願】ランクE

【攻撃祈願】ランクE

【攻撃祈願】ランクE

【攻撃祈願】ランクE

【攻撃祈願】ランクE

【攻撃祈願】ランクE

【攻撃祈願】ランクE

【攻撃祈願】ランクE

【攻撃祈願】ランクE

【攻撃祈願】ランクE




 ――「どれでも1つ盗んでみろ」




 ――「さぁ勝負だ」


 


  合計載積量:2996/3000>>




「かかってこい、全力の俺と戦おう」




 視界の限りの白い文字。

 戦意を喪失させるには充分だった。

【荷物持ちの脳筋無双】


 第一章終了。第二章に続く。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] お守り1つ20の重さで152個…… これだけで3004の重さで重量オーバーじゃない?
[一言] 「俺は15年懸けて集めたナイフのコレクションを全部売ったんだぞォ!!?」 シャディアさんの男の子の趣味は犠牲となったのだ...
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