今日子さん
今回はサラッと読み流して頂いて大丈夫です。
大した内容でもないので
「はい、いらっしゃい」
ドアが開くと、そこには懐かしい、部屋がある。
怖い、でも私は決めた。
お兄ちゃんと向き合うこと。
(ふぅ)
私は息を整え、玄関に入った。
おばあちゃんは楽しそうに前を歩いている。
「そこのソファーで座って待ってて」
と言うと彼女はキッチンへ行ってしまった。
ソファーに座り、周りを見渡す。
(あ!)
お兄ちゃんの部屋だったその場所は障子がとっぱらわれ、外から見えるようになっている。
そしてそこには仏壇があった。
仏壇、、、?
「突然呼んじゃってごめんね」
キッチンから戻ってきた彼女に、
はいっとお茶が入った湯呑みを手渡される。
「いえ」
お茶をひとくち飲んでみる。あっつとなって私は飲むのをやめた。
「名前、なんて言うの?」
おばあちゃんが人懐っこそうな顔で聞いてくる。
「美華です。美しいに華やかで美華。」
「美華ちゃん、いい名前。私は今日子、今日に子供の子ね」
今日子さんは、湯呑みをツンツンと指で叩きながら言った。
「今日子さん、、」
「は〜い」
「あの、なんで私のこと呼んだんですか?」
「え、、」
今日子さんは一瞬キョトンとなって、ははっと笑った。
「気分よ!気分!一人でお茶っていうのも寂しいでしょ?」
「ああ、確かに。」
苦笑いしてしまった。。
「お茶、美味しい?熱くない?」
彼女は、私のほとんど飲まれていない湯呑みを指さす。
「あ、少し熱いかもです」
フッと無意識に笑いがこぼれた。
今日子さんは不思議だ。
よく分からないけど一緒にいて居心地がいい。
「あの、、お線香あげていいですか?」
私はずっと気になっていた仏壇を指さす。
「え、、」
彼女は最初はよくわからなそうな様子だったが、すぐもちろん!っと言って手でグーを作って笑った。
ーーーー
仏壇の中で笑っていたのは、若い女性だった。
二十代くらいだろうか、?この女性は今日子さんの、、何だろう?何となくこれ以上は言わない方がいい気がして写真からそっと目を離した。
私はパパっとお線香をあげると、仏壇のある部屋を見回す。
ベランダ。
一時期はトラウマで見ることさえも出来なかったが、今は大丈夫だ。
「美華ちゃん、また来ない?」
後ろから今日子さんに話しかけられ、パッと振り向く。
「え、また?」
「うん。なんか私、美華ちゃんと仲良くなれそうな気がしたの」
「じゃあ、また来ます」
反射的にそう口にしていた。
私は、ソファーに戻り、冷めたお茶をすする。
(また来れる)
嬉しいのかよく分からない。
だけど、なぜか今日子さんには全て話せる気がした。
なんか今日子さんと美華との会話、書きずらいなぁ
説明回の方がすらすら書ける汗