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もう一度、名前をよんで。  作者: 七瀬かいり
18/25

追いついた背中

感想くれると嬉しいです。

モチベになりまふふふ(´˘`*)

後は、どんなふうにこの作品が受け取られてるか、知りたいっていうのもあるので、気軽に書いてって下さいませ┏●

アパートからバスで10分。


阿波ヶ丘市民病院。


県内でも有数の大病院である。





ーーーー






「日向 雅之ですか?」


「はい 確か、外科だったと思います」


「では、ここで少々お待ちください」

パタパタと奥の方へ行く受付らしき女の人を目で追う。

いるだろうか。というか、来てくれるだろうか。


電話もしないで来たが、それが一番得策だと思ったからだ。変に電話をすると、逃げられる可能性が脳裏に浮かんだからだ。



「外科の日向 雅之先生ですよね?今、大丈夫なようなのでお呼びしました。もう少しされたらこられると思います。」


(え……?)


徹底して私から逃げていた父が?



「美華、久しぶり。でもないな」


父は、仕事の時は眼鏡をかけている。

当然、今も。

少しだけ、いつもとは違って見える父の目を眼鏡越しに見て、私は妙に寒気がした。


(無性に怖い……)


「どうしたの?こんなとこまで」


「話があるの……お母さんのことで」


お母さんという単語を発した途端、父の顔が曇るのが分かった。


父は、「分かった」と頷き、

「じゃあもうお昼だしカフェテリアに行こう」と言って歩き出した。





ーーーー





父の背中を見る。

白衣は脱いだようで、今はスーツを着ていた。

その背中は、幼いときに見ていた父とは違う。


追いつこうと、私は走る。

幼い頃はいつも追いつけなかったその背中は、今となってはすぐ追いつくことが出来た。


父の隣に走り寄る。

でも父が隣を向くことはなかった。




花屋の角を曲がると、カフェテリアが見えた。

阿波ヶ丘病院の阿波ヶ丘は、

病院名に悩み、

あはっ(ˊᗜˋ)に ヶ丘を付けて

それらしくしたものです。

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