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もう一度、名前をよんで。  作者: 七瀬かいり
11/25

会いたい

自分勝手( ˙^˙ )

「自分勝手」


そう言った途端、父の目の鋭さが弱まったのがわかった。


「・・・」

父からの返答はない。

だけど続ける。


「自分だけ逃げようって?ふざけんな。私を置いて、逃げようって?おまえ仮にでも親じゃなかったのかよ。自分勝手。」


「すまない、」


「すまない……?」


「・・・」


「あぁ、そっか。そんなもんか。」


不意に笑いがこぼれてくる。

別に笑いたいわけでもなく、笑う要素があったわけでもない。


ただ『絶望』しただけだ。


この目の前にいる父親に。




「じゃあね」

そう言い捨て、私はその場から逃げるように走った。


走っているとだんだん見ている景色が崩れていく。


街灯が2つに見えて、前を歩いている人の顔はのっぺらぼうだ。






ーーーー






今、無性に会いたい人がいる。

今行ったら迷惑だろうか。

でも、今行きたい。そして話を聞いて欲しい。

抱きしめて欲しい。






ーーーー







ただ、私は、家族に愛されていたかった。

家族を修復したら、また私を見てもらえる?

私の名前、呼んでくれる?





ーーーー






『今日子さん』

彼女に会った時、感じたことがある。

前のお母さんみたいだって。

『狂う』前のお母さんみたいだって。


あぁ、もう一回会いたいな。

ハンバーグ定食については触れないでください

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