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冬の国の神様

作者: 金星人

「優しい神様からの贈り物」がテーマです。

意見、アドバイス。何でもどうぞ!

あるところに、いつも真冬の国がありました。

子供達は寒さに凍え、大人達は雪の中働いていました。

さて、そんな冬の国の雲の上では、神様達が困っていました。


「このままでは冬の国の人々が、凍え死んでしまう。」

「なんとかしなければ、しかし、冬の国を暖かくするには太陽がいる。太陽を作ると、力を使い果たして我々は消えてしまう!」

神様達は困り果て、諦めてしまった。


しかし、一人の若い神様が。

「僕がやろう。」と言った。

神様達が言う。

「やめておけ。お前には無理だ。」


冬の国で一人の子供が天に向かって言った。

「神様、神様。僕からの贈り物です。僕の国に夏を下さい。」

子供の手から小さなランプが上がっていった。 


「こんな小さな子供が困っているんだ。太陽を作ろう!」

若い神様は太陽を作った。

そして、消えてしまった。


冬の国はもうどこにもない。

今では太陽の光を浴びる、美しい国になっていた。

女の子が、母親に聞く。

「あの人はだぁれ?」

そこにあるのは、いつも仲間にバカにされていた神様の、立派な銅像だった。

「あれはね、その昔この国が…。」

皆を救った神様は、今では皆に尊敬され、人々を助けた優しい神様として、語り継がれている。


そして、毎年十二月には、国中の人が、空にランプを贈る。


「優しい贈り物をありがとう、神様!」



どうでしたか?

皆さんの心に残ったのなら幸いです。

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― 新着の感想 ―
[一言] 優しい神様ですね。 良いお話でした。
2023/04/27 22:23 退会済み
管理
[一言] 太陽を生み出した神様は、結果的に人々に敬われることになりましたが、もしも誰の記憶に残らなかったとしても彼は満足していたことでしょう。最初から、見返りなんて求めていたわけではないのですから。 …
[一言] 太陽を作った神様。 力を使い果たして消えてしまった神様。 けれど太陽が残って、いつまでも愛され、語り継がれるようになった神様。 神様の在り方として、人々から祈ってもらえる方が嬉しいかもしれ…
感想一覧
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