冬の国の神様
「優しい神様からの贈り物」がテーマです。
意見、アドバイス。何でもどうぞ!
あるところに、いつも真冬の国がありました。
子供達は寒さに凍え、大人達は雪の中働いていました。
さて、そんな冬の国の雲の上では、神様達が困っていました。
「このままでは冬の国の人々が、凍え死んでしまう。」
「なんとかしなければ、しかし、冬の国を暖かくするには太陽がいる。太陽を作ると、力を使い果たして我々は消えてしまう!」
神様達は困り果て、諦めてしまった。
しかし、一人の若い神様が。
「僕がやろう。」と言った。
神様達が言う。
「やめておけ。お前には無理だ。」
冬の国で一人の子供が天に向かって言った。
「神様、神様。僕からの贈り物です。僕の国に夏を下さい。」
子供の手から小さなランプが上がっていった。
「こんな小さな子供が困っているんだ。太陽を作ろう!」
若い神様は太陽を作った。
そして、消えてしまった。
冬の国はもうどこにもない。
今では太陽の光を浴びる、美しい国になっていた。
女の子が、母親に聞く。
「あの人はだぁれ?」
そこにあるのは、いつも仲間にバカにされていた神様の、立派な銅像だった。
「あれはね、その昔この国が…。」
皆を救った神様は、今では皆に尊敬され、人々を助けた優しい神様として、語り継がれている。
そして、毎年十二月には、国中の人が、空にランプを贈る。
「優しい贈り物をありがとう、神様!」
どうでしたか?
皆さんの心に残ったのなら幸いです。