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第55話 主人公がピンチな時こそ仲間が来てくれる

 ついにオナ〇ワームたちとの戦いが始まった。

 しかし、戦いが始まって時間が経つと……。


「ハァ……ハァ……、おかしいだろこれ……。倒しても倒しても全く減らねぇじゃねぇか……!」


「どんだけいるんだよこれ……!」


 俺たちは圧倒的なまでのオナ〇ワームの数にだんだん押され始めていた。

 というのも、このオナ〇ワームたち自体が俺の想像を超えるくらい強かったのだ。


 レベル:100

 戦闘力:10000


 タレントは持っていなかったが、その戦闘力は俺の半分。

 勝てない相手ではないが、厄介であることは間違いない。

 対して、冒険者たちの戦闘力は皆俺と同じくらいか、俺よりも下だ。

 こうなると話が変わってくる。

 オナ〇ワームたちは5000体、対して俺たちの兵力はわずか300人。

 いくら戦闘力が半分くらいだと言っても、その数の差は絶対的なものだ。

 ……正直言って勝てる気が無くなってきた。

 でも、ここで踏ん張らなければ死ぬ。


「『流れ斬り』!」


 まるで水が流れるかのように、滑らかな動きでオナ〇ワームたちの間を駆け抜ける。

 数秒後には十数体のオナ〇ワームが倒れた。

 これは通りすがりに急所を斬ることで何体も連続で斬ることができるスキルだ。

 このスキルは、もとはクレアが生み出した剣術を教えてもらったもので、いつのまにかスキルとして習得できるようになっていた。


 実は今は、身体能力を強化するスキルをいくつか使用して、ほぼ慣れていないスキルを無理矢理使いこなしている状態だ。

 この流れ斬りなんか、使うとあらゆる方向に体が引っ張られてちぎれそうになる感覚を何度も味わってしまう。

 これをクレアは簡単に使えるというのだから、本当にすごいと思う。

 と、そんなことを考える暇もなく、次々とオナ〇ワームたちが襲ってくる。


「本当にきりがないな……!」


 斬っても斬ってもオナ〇ワームたちが減っている気が全くしない。

 だめだ、いつも使ってる両手剣じゃ明らかに分が悪い。

 俺は両手剣を腰に刺して、代わりに短剣を2本抜いて両手に構えた。


「うわああああああああ!! やめろやめろおおおおおおおおお!!」


 突然、誰かの叫び声が聞こえてきた。

 思わず声がした方を見ると――――


「や、やだやだやだ――――」


『ジュポン』


 なんと、冒険者の一人がオナ〇ワームに頭から喰われてしまった。


『じゅっぽじゅっぽじゅっぽ』


「――――ッ! ――――ッッ!」


 何とかもがいて逃げようとするが逃げ出せない。


『じゅぽっじゅぽっじゅぽっ』


「――――ッ。――――ッ……」


 だんだんと静かになっていき、最後にはついに動かなくなった。


「し、死んだ……!」


 他の冒険者もそれを見ていたのか、途端にざわつき始める。


「安心しろ、死んではいない。生命エネルギーを吸い取っただけだ」


 オナ〇ワームが冒険者を吐き出すと、確かに息はしているようだった。

 それを見て、胸をなでおろす。

 ようは捕まるとあんな風に生命エネルギーを吸い取られて無力化されるってことだな。

 やっぱり、捕まらないに越したことはなさそうだな。

 しかし、このままだと一向に減らないぞ。


「みんな、ここからが正念場だ! 気合い出していくぞ――――ッ!」


「「「オオ――――――ッッ!!」」」


 俺の掛け声と同時に戦闘が再開される。


「んぬあッ!」


 両手の短刀をオナ〇ワームの首に突き刺す。

 そのまま遠心力を利用して、近くにいたオナ〇ワームを吹っ飛ばす。


「うッ」


 しかし、隙を突かれて背後から思いっきり殴られてしまった。

 その勢いで、俺の体は宙に浮き、前方に倒れ込む。

 それに続くようにオナ〇ワームたちが殴りかかってくる。


「ナメるなよ――ッ!」


 俺は全身を使って跳ね起き、オナ〇ワームの首を足で挟んだ。

 そのまま重力を利用し、体を回転させオナ〇ワームを投げ飛ばす。

 プロレスで言う『ヘッドシザース・ホイップ』と呼ばれる技だ。


「うらあああああああああああッッ!」


 立ち上がり、がむしゃらにオナ〇ワームたちを斬り刻んでいく。

 何も考えない。

 ただ、そこにいるオナ〇ワームを斬っていくだけ。

 しかし、一手間違えれば捕まって即終わりだ。


「うわああああああああやめ――――ツ」


 あんな風に……。



 ※※※※※※※※



「ハァ―――ッ、ハァ―――ッ」


 オナ〇ワームの数はあと500体といったところだろうか。

 それに対して、今立っている俺たちの仲間は――――たったの5人。


「やっぱりッ、数がッ、多すぎたか……ッ」


 もう息切れして上手くしゃべることもできない。

 いくら何でも体を使いすぎた。

 正直言うと、もう限界に近い。

 頭が痛いし、口の中が変な味がする。


「大丈夫ですか……っ、アレイスさん……」


「大丈夫だよ……ッ、スズネちゃんは俺が守るから……ッ」


 スズネちゃんは後ろの方にいたおかげで魔力の消費を抑えられたようだ。

 そうは言っても、オナ〇ワームと一体も戦わなかったわけではなく、スズネちゃんも体力をかなり消耗しているようだ。

 他の3人も同じように息が切れている。


「どうだフォート・アレイス? どんな気分だ?」


 と、突然誰かの声が聞こえてきた。

 どこかで聞いたことがあるような……。

 すると、声の主がオナ〇ワームたちの中から現れた。


「お前は……」


「そうだ、俺だ。覚えているだろう?」


 お前は……!


「……誰だ?」


「Dr.だ! 忘れたとは言わせんぞ!」


「すまん、忘れてた」


「な――――ッ!? 貴様は本当に……ッ!」


「ってか、このオナ〇ワームたちはどうした! お前が創ったんだろ! どうやったらこんな数のオナ〇ワームを生み出せるんだよ!」


「そんなもの、街中のゴミ回収車を襲えば無限に製造源は手に入るじゃないか」


 そうか、こいつゴミになって捨てられたオナ〇ワームたちを奪って改造したのか。

 いくら何でも量が多すぎるとは思ったが、今まで生み出してきた数から考えるとあんだけオナ〇ワームがいても不思議ではないか。


「さぁて、フォート・アレイス。貴様には俺の最高傑作を殺した罪として、その体で償ってもらうとしようか」


「やめろ……、俺は男に興味は無いんだ……」


「実験台としてって意味だ! もういい、行け俺の作品たちよ!」


 Dr.の合図と共に、オナ〇ワームたちがなだれ込んでくる。


「……クソがあああああああッ!」


 最後の力を振り絞って立ち向かおうとした。

 そのときだった。


『ズド――――ンッッ!』


 そんな音と同時に、空から何かが降ってきた。

 土煙が立ち上り、前が見えなくなる。

 土煙が消えると、そこには――――


「マスター、助けに来ましたよ」


「そ、ソルト……!」


 俺の仲間にして、メイド(お世話係)

 ソルトがそこに立っていた。

ぜひ、評価や感想、レビューをよろしくお願いします!

してくれたら作者は泣きます(´;ω;`)。泣いて喜びます。

次話を書くときの力になります。

なので!よろしくお願いします!

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