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第46話 バニラさん、勝手に人を城に入れてはいけません

更新が遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。

 オナ〇ワームの本格的な販売を始めて2か月が過ぎた。

 オナ〇ワームの売り上げは日に日に伸びていき、一日に100個も売れる人気の商品になった。

 しかし、ここでさらに問題が発生。


「……どうやっても一日に100個ぐらいが限界だよなぁ」


 そう、生み出せるオナ〇ワームの数の問題である。

 俺のタレントは、魔力を消費してモンスターを生み出すものだ。

 生み出すモンスターの大きさや種類にもよるが、必ず魔力を必要とする。

 つまり、生み出せる量には限界がある。

 俺の魔力の量が、圧倒的に少ないからだ。


 そりゃあ、レベルは999だから、一応常人よりは遥かに多くの魔力は持っている。

 それでも、俺自身の魔力適正は常人よりも低く、総合的な魔力の量は一般の冒険者並みだろう。

 そのため、オナ〇ワームを一日に100個程度しか生み出せない。

 しかし、このオナ〇ワームを買いたいという客は100人を超えている。


「どうしたものか……」


 っていうか、毎日毎日魔力の限界ギリギリまでオナ〇ワームを生み出し続けるの普通に疲れるんだよ……!

 どうにかなんねぇかなぁ……。




 逆転の発想で、毎日売るのをやめてみることにした。

 売る日にちを、一番売れる土日だけにして、他の5日のぶんも土日に売ることにしてみたのだ。

 結果は大成功。

 俺は毎日100個作る必要がなくなり、来る客もほとんどさばくことができるようになった。

 5日間の分の保存に関しても、アロマに凍らせてもらうことで何とかなった。

 さらに、売り場をアロマたちに任せることで、お客様対応による疲れも解消。

 ようは、暇を作ることができたのだ。



 さぁ、暇ができたならやることは何だ。

 童貞を捨てるために、魔物を生み出すに決まってるよなぁ?


「とは言っても、肝心のサキュバスは失敗だったしなぁ。次は一体何のモンスターを生み出せばいいんだ?」


 人じゃない魔物、名前に“人”が付かない魔物か……。


「そういえば、あのサキュバスはどうしてるんだ?」


 ふと気になった。

 ここ何か月も過ごしているが、あのサキュバスにあれ以来一度も会っていない。

 まぁ、城のどこかにはいると思うから探せば会えるとは思うが。


「探してみるか」



 ※※※※※※※※



「あのー、君の名前なんて言ったっけ?」


「私はバニラです。あ、シャクス様粗茶ですがどうぞ」


『バニラ』と名乗ったサキュバスが、ソファーでくつろいでる大悪魔に紅茶を差し出す。


「うむ、ありがたくいただこう」


「うん、バニラさん? なんでこの方がここにいらっしゃるのかな?」


「え? 別にシャクス様がどこにいられようと、魔王さまには関係ないことですよね? あ、シャクス様良かったらこのクッキーもどうぞ」


 そう言って、茶菓子まで差し出した。


「うむ、いただくとしよう」


「いや、いただかせねぇよ。なんでお前がここにいるんだよ」


 俺はシャクスの手からクッキーを取り上げた。


「あっ、ちょっと魔王さま何やってるんですか! シャクス様に謝ってください!」


「いや、何やってるんだはこっちのセリフだよ。お前俺の城で何やってるんだよ」


 俺がシャクスに問いかけると、シャクスはカップを置き、立ち上がった。


「特に何もしていない、ただこの城を見に来ただけだ」


「おい、まさかこの城の偵察に来たんじゃないだろうな? そうだとしたら、ただじゃ済まねぇぞ」


「そうは言うが、貴様が吾輩をどうにかできると本当に思って言っているのか?」


「ぐっ……どうにもできません……」


「まぁ安心するがよい。吾輩がここに来たのは偵察などという低俗な目的のためではない」


「じゃあ、一体何のためにここに来たんだよ?」


 すると、シャクスは少し考えこんで……。


「ふむ、ここに来たのは確か……4回目であっただろうか?」


 そんな意味不明なことを言った。


「は? 1回目じゃないのか?」


「え? シャクス様、前にもこの城に来られたのですか?」


 すると、シャクスは一瞬キョトンとして、


「……ああ、そうであった。今回が初めてであったな。いやすまない、間違えてしまった」


「ったく、なんて間違いだよ。……で、何のためにここに来たんだ?」


「特に理由はない」


「……は?」


「特に理由はないのだが」


 ……え、じゃあなんでこいつはここにいるんだよ。


「まぁしいて言うのならば、魔王軍幹部とはいっても何かと暇なのでな。茶でも飲みに来たという感じだろうか」


「俺の城は喫茶店じゃねぇよ! 用が無いならさっさと帰ってくれよ!」


「まぁそう焦るな。ちゃんと貴様にも有益な情報を持ってきた」


 有益な情報?


「なんだよ、それ?」


「Dr.のことについてだ」


「ッ!」


 シャクスが飲み干した紅茶のカップをバニラに返し、バニラに退室を促す。

 シャクスの意向通り、バニラは一礼して部屋から出ていった。


「……で? どんな情報を持ってきたんだよ?」


「ああ、最近奴の姿を見ていなかったのだが、つい先日魔王の前に姿を見せてな」


 魔王って、俺じゃないもう一人の方か。


「そのときに話しているのを少し聞いたのだが……、聞けたのは“薬”というのと“量産”、そして“洗脳”の3つだった」


 薬、量産、洗脳……。

 どれも危険なにおいがする単語だ。


「そういうわけだ。せいぜいその日に向けて仲間でも増やしておくといい」


 すると、突然シャクスが立ち上がり、呪文のようなものを唱え始めた。


「あ、おい待て! まだ色々と聞きたいことが――――」


 しかし、次の瞬間、シャクスの姿はもうどこにもなかった。

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