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第39話 俺(の仲間が)、何かやっちゃいました?

注意:俺(の仲間)TUEEE要素を含んでいます

   俺(の仲間)TUEEEを見るだけで

  ・猛烈な不快感

  ・頭痛、発熱

  ・全身の鋭い痛み

  ・画面を叩き割りたくなるほどの苛立ち

   以上の症状が出る場合は、ブラウザバックを推奨します


ご了承ください。

「でも、別に直接ダンジョンに来ても大丈夫でしょ!」


「だから、そういう安易な考えをしてると……」


 すると、上や下からドスドス何かが歩く音が聞こえてきた。


『侵入者だーッ!』


『とっつかまえろーッ!』


 そんな声も聞こえてくる。


「ほらぁああああああ!!」


 音はドンドン俺たちに近づいてきて……。


『ぐああああああああッ!?』


『ぎぃやああああああッ!!』


 なぜか、唐突な叫び声と共に足音が止まった。


「あ、あれ……?」


 突然のことに混乱していると。


「あれ!? ルートリアさんのご友人さん! どうしてここに!?」


 向こうの方からどこかで見たことのある女性が現れた。


「ん? ああ、『シアン』だっけ? 久しぶりだな」


「お久しぶり! 私のこと覚えててくれたの!?」


「あ、ああ……」


 現れたのは、勇者の一人『シアン』だった。

 彼女は、タレント『自重なき成長』の持ち主だ。


 タレント:自重なき成長

 得られる経験値が常時10倍になる。すべてのステータスが常時10倍になる。ステータスの成長限界がなくなる。


 その圧倒的なタレントの強さから、彼女自身の戦闘力はとても高い。

 初めて見たときの戦闘力が、確か3000万とかだったな……。


「もしかして、君も魔王軍の幹部の討伐に来たのか?」


「ええ、ルートリアさんに言われてこの村に来たの」


「そうか。……ちょっといいかな?」


 俺は彼女に戦闘力はかるやつを見せて尋ねた。


「ああ、総合的な強さを見れる機械だっけ?いいよ、私の情報見ても」


「ありがとう、では早速」


 俺は戦闘力はかるやつを装着し、彼女を見た。



 レベル:750

 戦闘力:65000000



 ろっ……6500万!?

 うそだろ……! 強すぎだろ、あと1000万ちょっとでアトラスよりも強いじゃないか!

 それに、この戦闘力でまだレベルがMAXじゃないっていうのも驚きだよ……。


『侵入者だーッ!』


 俺がシアンの戦闘力に顎が閉じなくなっている間に、敵がかなり近くまで来ていたようだ。


「くッ……、逃げ道が……!」


 ヴァンパイア、ゴーレム、リザードマンなどの強力なモンスターたちが俺たちを取り囲んでいる。


『おとなしくしろ!』


『無駄な抵抗はやめろ!』


 どうする?

 ……よし、まずは俺が煙幕を撒いてそれから――――


「えいっ」


『『『『『ぐああああああああああああああッッ!!』』』』』


 と、俺が作戦を練っている間に、瑠璃がすでに攻撃をしてしまっていた。

 彼女が腕をちょっと振り下ろしただけで俺たちを取り囲んでいた奴らの半分が、つぶされた饅頭(まんじゅう)のように、あんこのようなものを吐き出して潰れてしまった。


『『『ヒッ……』』』


 敵の中からそんな声が聞こえてきた。


「私たちはね~、魔王軍の幹部っていう人を倒しに来たの~」


 思い出した。

 20年ほど前、俺の現役時代。

 瑠璃にはとある二つ名が付けられていたんだ。


「でもね~、魔王さまは私たちの魔王さま一人だけなんだよね~」


 その身長は2メートルを超え。

 深紅の瞳に、額から生えた漆黒の角。

 全てを拳で蹂躙し、一時は万を超える魔王軍との戦いに、たった一人で挑み。

 俺に数千ものモンスターたちの耳をタルに入れて持って帰ってきたこともある。

 20年もの間、忘れていた。



 そう、いつものほほーんとした瑠璃は紛い物。



「だからね~、私たちの魔王さまの邪魔をするニセモノは~……」



 たしかそう、彼女の名は――――――



「全部……、ひき肉にしてあげる……」



 ――――――『赤鬼』。

 それが彼女に与えられた異名。

 全身、返り血で真っ赤に染まった姿から付けられた名だ。



 そうだ、瑠璃だけじゃない。


「『秘儀・月光幻影ムーンライト・イリュージョン』」


 アトラスが剣を抜いた、次の瞬間。


『チン……』


 アトラスが剣を鞘にしまった音が聞こえた。


『……なんだ? ただ剣を抜いてそのまま鞘にしまっただけ――――』


 敵は皆、同じようにアトラスの奇妙な行動に首をかしげたが――――。


『――――じゃないくぁwせdrftgyふじこlp……』


 次に瞬きをしたときには、サイコロ状になった肉塊が転がっていた。


「斬られたことに気付かない。それが吾輩の秘儀、月光幻影ムーンライト・イリュージョンだ」



 アトラスには、『神速の首無し騎士』



「『永久凍結エターナル・ブリザード』! 『溶岩の滝(マグマフェール)』! 『水神の怒りエンドレス・ウォーター』! 『天の裁きジャッジメント・サンダー』! 『地殻変動(アース・ハザード)』! 『風刃龍爪(ハリケーン・クロー)』!」



『『『『『うごああああああああああッッ!!』』』』』


『な、なんであの女、基本6属性の全ての属性の魔法が使えるんだよ!?』


「どんなに耐性を持ってても、私の前では無力よ!」



 アロマには、『虹の魔女』。



「私が負けるわけないでしょ! 私は『性欲のため何でもヤる(エージェント・エロス)』って呼ばれてるのよ!? あんたたち倒してお金貰って、イケメンで絶倫のショタ見つけて毎日セッ〇スするんだから!」


『なんだコイツ、頭おかしいくせに強いぞ!』


「あら? あなた結構イケメンね……。どうかしら? この後ホテルに……っ♡!」


『全力でお断りする!』



性欲のため何でもヤる(エージェント・エロス)』、シアン



 俺以外の、アトラス、瑠璃、アロマ、シアン。

 こいつら全員、二つ名持ち(ネームド)だ!



 そこからあとは簡単だった。

 敵のモンスターが次から次へとうじゃうじゃ出てきても、10秒も経たないうちに全滅。

 最初はモンスターたちにも覇気があった。

 最初の方こそ、『うおおおおおおおおおおお!!』とか言いながら突っ込んでくる奴もいたが。

 数百ほどモンスターを倒し、くるぶしくらいまで血で埋まるほどになると。


『…………』


『ひっ、怯むな!進め!』


 だんだんと、やってくるモンスターたちの見た目にやる気が現れないようになり。


『……も、もう嫌だあああああああ!! 死にたくないいいいいいいいいいいッッ!!』


『逃げるんだよおおおおおおおおおおおおおおんッッ!!』


『死にたくないンゴおおおおおおおおおお!! 逃げるンゴおおおおおおおおおッッ!!』


『ま、待てお前たち!ご主人様のためにこのダンジョンを守らねば……、やっぱり僕もこわいよおおおおおおおおお!! 僕ちゃん逃げるうううううううッッ!!』


 終いには。

 全身、返り血で血が滴るほど血まみれの瑠璃。

 漆黒のオーラを放つアトラス。

 金色で『ディウディウ』という効果音付きのオーラを放つアロマ。

 顔つきの整った人型モンスターを見るとハァハァと息を荒げているシアン。

 それを見るだけでどこかへ逃げてしまうモンスターたちという地獄絵図が完成してしまった。


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