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部活動を決めるのってめんどくね。
部活勧誘。高校生以上になると絶対に受けるこれ以上ないうざったいイベントである。
「部活動か。。。」 慎吾は呟いた。
中学の時は部活動より学業を優先して慎吾は部活動に興味は無かった。
「ボクシング??足も使っていいんすか??あ、ダメ?じゃあ、向いてないっす。野球部??バット一本しかつかえないんすか??じゃあ、いいっす。サッカー??手を使ったら・・・」
すっかり有名人になってしまった龍がパンフレットを手に山積みにしながら律儀に一つ一つ聞いている姿に尊敬とルールの理解度の欠如に落胆しながら、慎吾は黙々と歩く。
「なぁ、慎吾は部活何入る??」
「別に、決めてないけど。」
「どうせならさ、一緒の部活入ろうぜ!ぜってー楽しいと思うんだよ!!」
「あの。。。」
黒縁眼鏡の女の子が一人話かけてきた。
「天体観測とか、興味ありますか?」