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中学時代~2~

突然だが、我が東京都立光台中学校野球部は12年連続で初戦コールド負けをしている。

光台中学校は勉強に力を入れており、毎年都立トップを20人以上輩出する都立中学の中でも異例の中学である。

生徒総数は1年120人2年132人3年133人の計385人である。

部活動に入るのは自由というのもあり、半数以上が帰宅部である。そのため部活動は全くと言っていいほど活発ではなく年に一回総体やコンクールに出てしらないあいだに負けて帰ってくる程度である。


今年の光台もそうなるはずだった・・・。


「昨日まで野外活動だった1年生の中で山瀬が骨折をし、夏の総体は絶望のようだ。」

光台中学校野球部顧問の平田は開口一番にそういった。

「でも山瀬まで抜けてしまったら助っ人2人含めて8人じゃないですか・・・!」

「ただでさえ3年が3人抜けて苦しい状況なのに・・・。もう試合には出れないんですか!?組み合わせ抽選会まであと1週間なのに!!!」

2年の白井と臼杵が連続で発言した。

「大丈夫だ。助っ人なら大森が呼んできてくれた。大森紹介してくれ。」

「それでは紹介するね。同じクラスの長谷くんだよ。今日は居残り補修の日だから後から来ると思う。」

唯一の3年生部員大森がその名前を口に出した時部員はどよめきに包まれた。

「長谷ってあの長谷さん!?全国模試1位の・・・?」

「どうやって引き抜いたんですか先輩・・・」

「怪我させたらやばそう・・・。」

「そもそも運動出来るんですか?」

どよめきの中、1年の野口が素朴な質問をした。

「体育も含めて成績はオール5、レポートやテストで補ってるところは多いけど、クラスの中ではなかなか運動出来ると思うよ。球技のセンスはピカイチだし。」

大森が答えた。

「助っ人が長谷くんというのが驚きだが、とりあえず長谷と補修組が来るまで準備運動、キャッチボールを開始してくれ。」


数十分後


「失礼します!」

「補修終わったぜ~」

「ヤッホーイ」

助っ人3人がやってきた。


「本当にあの長谷さんだ・・・。」

「あの2人相変わらず元気ですね・・・。」


「全員集合!改めて助っ人の紹介をする。左から長谷くん、長本、石田だ。自己紹介を頼む。」

「長谷です。頭がいいからか知らないけどみんな恐れてくる中大森くんが野球に誘ってもらえて嬉しいです。野球の経験はないですが足手まといにならないように頑張ります。」

「長本だよ~ん。ポジションはライト希望。力には自信あるのでホームラン期待してね!!!」

「石田。以上。」

3人の自己紹介が終わり、練習へ。

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