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地滅〜地球滅亡〜  作者: とり
新総学園の始まり編
8/8

第八話 俺がいる

予選は続く。相馬によって完全に破壊されても時間が経てば元通り。どんどん暫定トーナメント参加者が更新される中、相馬を超える人は出ない。

咲「ふっ!はぁー!とぁー!」

咲は部分強化装置の3連続技、高速移動からの広範囲の下段薙ぎ払い、そして高火力パンチをお見舞いする。

観客「わー!」

神体「文句なしだ。」

母公「咲ちゃん!暫定2位です!」

咲「やった!」

相馬「流石咲だな」

咲「一位が何言ってるのよ」

相馬「俺のは動きとかないから」

咲「私にも作ってくれていいのよ」

相馬「まあまあ、最新武器なしで暫定2位だからいいじゃないか」

咲「まあ、そうね。今後勝ち抜くのに最強技ぶつけても対策されちゃうからね」

相馬「ああ、これは人数を絞るのと同時に、それぞれの技量が試されている。全力すぎると今後苦しくなる。とはいえ弱すぎると生き残れない。なかなかに鬼畜だ」

まだまだ続く。

母公「茂崎健太暫定4位!」

母公「謙剛太暫定5位!」

母公「16位!」

母公「8位!」

母公「11位!」

ランキングはどんどん更新されていく。

番田「ふん!」

(ドガーン!)

番田練ばんだれんのパンチはまるで破壊光線のような衝撃波を放った。

神体「彼は俺に次ぐランキング2位の実力者だ。この程度の攻撃は朝飯前であろうな」

鍛治田「しかし高屋相馬の方が大きな攻撃であったからな。ランキングは下になるが、やはりこちらの思惑をしっかりと理解しているようだ」

母公「番田練暫定2位です!」

幻界「お前がそれならこっちだって!」

(ぶわん!)

足で空中に円を描く。先ほど同様、衝撃波が纏うほどの火力に戦闘機は跡形もなかった。

母公「幻界淘汰げんかいとうた暫定3位です!」

咲「やっぱり凄いや!」

神体「彼もまたランキング3位の実力者だ。番田練とは最高のライバル関係で彼らの本線での試合も注目です。」

鍛治田「おそらく現時点で6位の火柱太陽までは本戦確定だと言えます。」



母公「さあ、予選も終盤に入って参りました。」

剣道「はぁ!はぁ!」

剣道火龍けんどうかりゅうが刀を振ると、バツ型の炎が戦闘機に向かって飛んでいく。

鍛治田(成長したか)

鍛治田「鍛治郷仁志かじごうひとしの武具ですね。彼は鍛治田一族に次ぐ鍛治のスキルを持った一族出身で、その技術はやはり一級品です。」

母公「剣道火龍暫定6位!」

久内「やはり技術ではこちらの方が上手…」

(シュン!)

地面からレーザーで戦闘機を貫く。

鍛治田「おお、これは木虎海瑠きとらかいるの武具ですね。武具鍛治でトップを駆け上がる新星です。彼の本戦にもぜひご期待を」

母公「久内竜舞くないりゅうま暫定4位!」

神体「さて、この人が大トリです。最後に選ばれたのは落ちこぼれ五大将の1人、鬼龍院雷堂(鬼龍院雷堂)!」

鬼龍院「行きます。」

(シューン!)

その時、みんなが気づいた頃には戦闘機は真っ二つに切り裂かれていた。彼のその背中には羽を装着していた。

観客「!!」

何が起こったか観客には理解できず、皆唖然としている。

神体「彼の動き、なかなかに良かったです。スイッチを押したのは羽が出てきただけ、あの速さは自身の力によるものでしょう。」

母公「鬼龍院雷堂ランキング9位!ということで、全員の予選が終了しました。」

観客「おー!」

(パチパチ)

歓声と拍手に会場が包まれる。

母公「さて、それでは予選の結果を見てみましょう。」


―予選ランキング―

第1位 生徒代表補佐―高屋相馬たかやそうま

第2位 戦闘科ランキング2位―番田練ばんだれん

第3位 戦闘科ランキング3位―幻界淘汰げんかいとうた

第4位 鍛治科ランキング2位からの刺客―久内竜舞くないりゅうま

第5位 生徒代表、戦闘科ランキング9位―河原井咲かわらいさき

第6位 鍛治科ランキング4位からの刺客―火柱太陽ひばしらたいよう

第7位 戦闘科ランキング5位―手駒恋てごまれん

第8位 鍛治科ランキング6位からの刺客―剣道火龍けんどうかりゅう

第9位 落ちこぼれ五大将―鬼龍院雷堂きりゅういんらいどう

第10位 鍛治科ランキング7位からの刺客―園部天矢そのべてんや

第11位 戦闘科ランキング8位―力田組手ちからたくみて

第12位 鍛治科ランキング8位からの刺客―河内究立はのいきゅうた

第13位 戦闘科ランキング6位―経月成けいがなり

第14位 元造兵リーダー―茂崎健太もざきけんた

第15位 戦闘科ランキング10位―谷山沙希たにやまさき

第16位 戦闘科ランキング7位―眞琴帝まことみかど

第17位 落ちこぼれ五大将―謙剛太けんごうた

第18位 落ちこぼれ五大将―五家毅ごけたけし

第19位 Drop into the new rough waves―小手指良太こてさしりょうた

第20位 Drop into the new rough waves―高田渡たかだわたり

第21位 Drop into the new rough waves―豊崎昴とよさきすばる

第22位 Drop into the new rough waves―飽和彼方ほうわかなた

第23位 鍛治科ランキング9位からの刺客―安倍川翠あべがわみどり

第24位 Drop into the new rough waves―大輝汗田たいきかんた

第25位 戦闘科ランキング4位―二川雷牙ふたがわらいが

第26位 Drop into the new rough waves―網走隼斗(網走はやと)

第27位 Drop into the new rough waves―長田白久牙おさだはくが

第28位 Drop into the new rough waves―真眼心しんめこころ

第29位 戦闘科ランキング11位―堺高代さかいこうだい

第30位 落ちこぼれ五大将―公母桃くぼもも

第31位 Drop into the new rough waves―立川周たちかわしゅう

第32位 Drop into the new rough waves―荒川元気あらかわげんき

以下省略

―――


母公「はい!こんな感じになりました。1位は変わらず高屋相馬さん。ついで戦闘科のトップ勢、鍛治科のトップからの刺客がいまして、ついで咲ちゃんが5位にランクインしております。なんと造兵メンバーから鬼龍院雷堂が9位に食い込んでおります。19位から32位の間になんと『Drop into the new rough waves』がみんなランクインしております。なんと造兵メンバー、全員通過した模様です!」

神体「時代が変わりつつあるのかもしれませんね。まさかの結果に私も少々驚いております。戦闘科のランキング12位以降の人が誰1人通過しないとは思ってもいませんでした。」

鍛治田「私ものこのような結果に驚いております。これはやはり学園の制度から見直さないと行けないかもしれませんね。何より高屋くんが凄いです。たくさんの武具を作った上で自分でも一位を取りに行くとは…何より新時代を築き上げるのは彼かもしれません。」

母公「それではこのあと上位32名によるトーナメントを作っていきます。と、その前に少し休憩の時間を挟みますね。10分後にまたお集まりくださいませ。」

会場は観客の声援と拍手に包まれ休憩に入る。

そして休憩の時間が始まると、観客席はざわつき始める。トーナメントや、本戦一位予想などをしてこの熱を冷めないようにしている。

鍛治田「なかなかにいい催しだ、すでに大成功だな。」

神体「ああ、俺も見ててなかなかに面白い。それに本当に造兵メンバーが全員通過しちまうとはな」

母公「ん?…あれ?造兵メンバー全員じゃないかもしれません」

神体「そうなのか?」

母公「見てください、五大将の通過者が4人しかいません。」

神体「本当だ!ってあれ?いたっけこんなやつ?」

鍛治田「俺も記憶にないな」

母公「最初からいなかったかもしれませんね」


―造兵メンバーの選手の控え室―

健太が走って控え室に戻る。

健太「巫女!」

そこにいたのは壁に手をつき、泣いている女の子がいた。神巫巫女かんなぎみこ、落ちこぼれ五大将の1人で、親は有名な神社の巫女である。その神社は戦争によってすでにこの世には跡形もなく、それと同時に彼女の親ももういない。神社を知るものはもうこの世にはおらず、一緒に彼女の存在もこの世から忘れ去られたのだ。


――過去回想――

神巫「貴方、私が見えるのですか?」

健太「見えるも何もそこにいるじゃん?」

神巫「貴方が…3人目…」

少し俯いて元気がない。

健太「なんの話だ?」

神巫「だめ、私に関わらないで!」

健太「ど、どうした!なぜ関わっちゃダメなんだ⁈」

神巫「私に関わる人は必ず、残酷に死んでいくの!1人目は私を庇って拷問に耐え続けた、2人目も私の目の前で奈落に落ちていった。」

健太「…」

神巫「貴方も一緒、私の言ってることもすぐにわかるわ」

健太「なるほどな、あんたの言い分はわかった。だが俺はあんたと友達になりたい。ダメか?」

神巫「なんで!私に関わったら…」

健太「残酷な死になったって別にいいよ。俺はあんたのことを知りたい、だってあんたには楽しい何かを感じるからな。」

神巫「…⁈わ、私はもうこの学校で人生を終えるだけ。もうあの頃には戻れないのよ。」

健太「ああ、俺らはここにいる以上、人生は終わっている。つまり今までのことはもう終わっているんだ。どうだ?新しい、幸せな人生を俺たちで協力して掴んでみないか?」

神巫「私の、新しい人生!」

健太「どうせやることないなら俺と新たな世界に行ってみないか?俺は必ず、絶対明るい未来を掴む。しがみついてでも掴んでやるさ。神巫巫女、あんたに見せてやるよ!あんたの全てを肯定してくれる世界をな!」

神巫「!!」


―――――


神巫「け、健太!」

健太「やっぱりこうなってしまうとは、完全に見落としてた!あんなに素晴らしかったデモンストレーション、誰にも気付かれずに終わるとは…」

神巫「いいのよ、私は結局誰にも気づかれない、すぐ忘れ去られる。貴方だけよ、私に気づいてくれる人は」

健太は巫女の頭をそっと撫でる。巫女はそれに甘えるように健太の胸の中で涙を隠す。健太はそれに気付いてそっとハグをする。

健太「巫女、まだ始まったばかりだ。俺を見ててくれ」

神巫「健太…」

巫女は健太の顔を見て、少し固まった。本気で怒っている人の顔を見て、感情が渦巻く。

健太「俺が証明してやる、全ての人に、忘れられることの本当の恐怖をな!」

健太の体から黒いオーラが溢れ出ていた。

―――

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