42.うぇかん推奨
今日も、「お馴染みさん」の話。ていうか、後輩の幸田の話。
「藤島病院の跡取り、帰ってきたって?」
======== この物語はあくまでもフィクションです =========
============== 主な登場人物 ================
辻友紀乃・・・鍼灸師。柔道整復師。高校の茶道部後輩、幸田仙太郎を時々呼び出して『可愛がって』いる。
幸田仙太郎・・・辻の後輩。
藤島ワコ・・・藤島病院の娘。看護師。幸田とは幼馴染み。
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私の名前は辻友紀乃。
辻は、所謂通り名。そして、旧姓。戸籍上は「大下」。
旦那は「腹上死」した。嘘。
本当は、がんだった。
膵臓がん、って奴だ。
私は、鍼灸師で柔道整復師だ。
お馴染みさんは、これでも多い方だ。
今日も、「お馴染みさん」の話。ていうか、後輩の幸田の話。
「藤島病院の跡取り、帰ってきたって?」
「はい。来年から研一さんが院長。今の院長が名誉院長。」
「なんや、名誉院長って?」
「普通の会社で言うたら、会長。診察が2人体制。」
「人、雇わへんの?」
「来年度から、研一さんの奥さんも入って3人体制。」
「ワコのこと、知ってるの?」
「ワコ次第って・・・何で皆で不倫勧めるんですかねえ?」
「ええやん、ワコは妾でええ、って言うてるんやろ?澄子も承諾してるんやろ?グズグズしてたら、あかんやん。」
「もう、人ごとや思って。」
「あ。死んだ、お前の姉ちゃんも公認やったって言って無かった?」
「でしたけど・・・。」
「分かった。お前と私の仲やから割り引いてたけど、来年から、割引なし、な。」
「そんな脅しって、あります?」
「ワコ、出ておいで。」
私は、押し入れに向かって言うと、幸田は慌てて押し入れを開けた。」
「あ。ワコやのうて、蜘蛛やったわ。」
「もう。堪忍して下さいよ。」
幸田は、再び横になった。
幸田は、肩が凝りやすい。左肩中心のマッサージや。
「もう半月で年末や。あいつの墓参り行くか、幸田。」
「行きましょう。親族もなかなか来られないって言ってたし。
あいつ、とは、幸田の後に入った茶道部の後輩の茶側だ。
結局、不幸なままで終った。
世の中、ついてる奴と、ついてない奴がいる。
幸田は、ついてる方やな。
幸田が精算して帰ると、物置からワコが出てきた。
「ああ、苦しかった。」
「心配せんでもええ。私が罠張ったるから。いひひ。」
私は、後輩には甘い先輩や。
―完―
「ワコのこと、知ってるの?」
「ワコ次第って・・・何で皆で不倫勧めるんですかねえ?」
「ええやん、ワコは妾でええ、って言うてるんやろ?澄子も承諾してるんやろ?グズグズしてたら、あかんやん。」
「もう、人ごとや思って。」
「あ。死んだ、お前の姉ちゃんも公認やったって言って無かった?」
「でしたけど・・・。」




