表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/43

40.今年の汚れ、今年の内に。

「あのオトコ、好かんな。」「どのオトコ?」

「6チャン。昔、球磨弘さんがやってた番組のアナウンサー。」

「今は違う番組やけど、まあ、そうかな。最初やってた布留盾さんの時は評判良かったけどなあ。偉いさんが、中華まんに変わったんや。」


 

 ======== この物語はあくまでもフィクションです =========

 ============== 主な登場人物 ================

 辻友紀乃・・・鍼灸師。柔道整復師。高校の茶道部後輩、幸田仙太郎を時々呼び出して『可愛がって』いる。

 鴻巣恭子・・・辻鍼灸治療院の常連。

 =====================================


 私の名前は辻友紀乃。

 辻は、所謂通り名。そして、旧姓。戸籍上は「大下」。

 旦那は「腹上死」した。嘘。

 本当は、がんだった。

 膵臓がん、って奴だ。

 私は、鍼灸師で柔道整復師だ。

 お馴染みさんは、これでも多い方だ。


 今日も、「お馴染みさん」の話。

「鴻巣さん、終ったで。」

 私は、鴻巣の吸盤を外していった。

 鴻巣は、元アナウンサーの女性だ。「電波オークション」の前の話だ。

 東京にいる頃、すっかりはまってしまい、吸盤治療もやっている所を探して、ウチに来た。

 今は、大阪でフリーのアナウンサーをしている。


「あのオトコ、好かんな。」「どのオトコ?」

「6チャン。昔、球磨弘さんがやってた番組のアナウンサー。」

「今は違う番組やけど、まあ、そうかな。最初やってた布留盾さんの時は評判良かったけどなあ。偉いさんが、中華まんに変わったんや。」

「私は、ピザまんより、あんまんやな。」

「大声さんはなあ。大声やから採用されたんやで。」

「ホンマ?」「大声コンテストで優勝して2ちゃんに入ったんや。2ちゃんに入ったらな、アホでもチョンでもハクがつくねん。詰まり、基本給がちゃうわな。」

「ひょっとしたら、口いがめて悪口言うたらボーナス増えるん?」

「棒もナスも増えるでー。まあ、あの人に限らず流行りやな。」

「電波オークションしたのに、何でこうなるん?」

「中華まん、雇うからやな。折角局も減らしたのに。市橋さんな、今年中に『大掃除』するらしい。」

「今年の汚れ、今年の内に、ってか。」

「そう。今年の汚れ、今年の内に。」

「大変やなあ。でも、あの人はやるな。前が盆暗やったからなあ。」

「前が盆暗やったからなあ。」

「はい。タコ女。一丁上がり。」

「ヒーター入れてくれてたから、ゆでだこになったわ。亭主が喜ぶから、今夜サービスしたろ。」


 精算済ませて帰った鴻巣は、意気揚々としていた。

「私の患者は、ここで『疲れ』と『穢れ』を落して行くんや。あ、上手いこと言うたな。メモしとこ。今年の汚れ、今年の内に。」


 ―完―


「今年の汚れ、今年の内に、ってか。」

「そう。今年の汚れ、今年の内に。」

「大変やなあ。でも、あの人はやるな。前が盆暗やったからなあ。」

「前が盆暗やったからなあ。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ