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2.架空請求詐欺

辻は、所謂通り名。そして、旧姓。戸籍上は「大下」。

旦那は「腹上死」した。嘘。

本当は、がんだった。

膵臓がん、って奴だ。

私は、鍼灸師で柔道整復師だ。

お馴染みさんは、これでも多い方だ。



 ======== この物語はあくまでもフィクションです =========

 ============== 主な登場人物 ================

 辻友紀乃・・・鍼灸師。柔道整復師。高校の茶道部後輩、幸田仙太郎を時々呼び出して『可愛がって』いる。

 幸田仙太郎・・・南部興信所所員。辻先輩には頭が上がらない。

 =====================================


 私の名前は辻友紀乃。

 辻は、所謂通り名。そして、旧姓。戸籍上は「大下」。

 旦那は「腹上死」した。嘘。

 本当は、がんだった。

 膵臓がん、って奴だ。

 私は、鍼灸師で柔道整復師だ。

 お馴染みさんは、これでも多い方だ。

 今日も、長い付き合いの瀬戸内輝男がやってきた。

 瀬戸内は、長い介護生活が祟ってか、毎週1回の治療の筈が、今週は3回だ。

「瀬戸内さん。今日は『矯正』やったるわ。」

『矯正』は柔道整復師の技だ。体の『ゆがみ』をほぐすことで、凝りをほぐす。保健は効かない。だが、文句言う人間はいない。

 整形外科のリハビリでは頼りないから、来るのだから。

 一通り、処置を終った後、瀬戸内さんは、スマホでどこかに電話した。

「おかしいな。名前と生年月日聞くからデータ調べてるのかと思ったら、『後で担当者がかけ直します』って・・・。」

 私はピンときた。

 スマホを奪って、履歴を確認した。

 ショートメールで『折り返し発信』をしてしまっている。確かに名前と生年月日を言っていた。

 どうしたらいい?

 私は、頼りになる後輩を電話で呼び出した。

「幸田。すぐ来い!!」

 ー完ー




「中年探偵幸田の日記」のスピンオフ作品です。

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