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第 1 話 「 退屈な日々 」

「 はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ… 」


おっと、失礼したな。俺は魔王。そう、あの魔王だ。あの強いやつだ。


「 魔王様、クソデカため息をつくのはやめてください。仮にも魔王なんですから舐められたら終わりですよ?」


俺に口答えするこいつは俺の側近、腐敗戦士(ゾンビ)のガミラだ。口答えとか偉そうなこと言ったが正直こいつを1番信頼してる。


「そんな事言われてもな…立ち向かってくる勇者もいなくて暇なんだ。居たとしても弱くて話にならん。」


どうしたものか、俺は魔王だから舐められたら終わりというのもあながち間違いではない。だから暇つぶししているところをもし勇者に見られてしまったら…俺のイメージが崩れる。


「だとしてもですね…あ、魔王らしく村を暇つぶしに滅ぼすのはどうですか?」


「やだよ。それじゃあ俺のイメージ悪くなっちゃうじゃん。」


「貴方本当に魔王ですか?逆にイメージ悪くなった方が魔王としてはいいでしょ。」


確かに魔王としてはガミラが正しい。だが俺は魔王をやりたくてやってる訳じゃないのだ。俺の家系は代々魔王をやっているから仕方ない。


「正直俺は人間とも仲良くしたいんだがなぁ…魔王なんてやってられるか!!あ、あれやってみないか?輪廻転生、?とかいうやつ。」


「ダメですよ、魔王様。あの秘術は代々肉体が消滅したときにしか使用は許されていないんですから。」


「いや、もう発動しちゃったんだけど…ガミラの分も含めて…」


「…は?」


《 禁断の秘術 『 輪廻転生 』 を開始します 。 》


「なんで俺までぇぇぇぇぇぇぇ!!」


「あっはっはっは!ガミラ!来世でも出会えることを願うぞ!!」


「軽すぎるわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

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